2000年12月に記念すべき第1回が開催された国際映画祭「東
そのフィルメックスが、今年も11/23(土・祝)から12/1
投票は下記のURLよりご参加いただけます。
たくさんのご参加お待ちしています!
日本語版↓↓↓↓
https://questant.jp/q/filmex-awardedfilm
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日本映画界の次代を担う新しい才能を発掘する「フィルメックス新人監督賞・シナリオ賞」の授賞式が6月28日、東京・六本木のキノフィルムズ試写室で開かれた。新人監督賞グランプリは二ノ宮隆太郎さんの「逃げきれた夢(仮題)」、シナリオ賞グランプリは廣原暁(さとる)さんの 「アンナの黒い犬」が受賞した。(写真下・左から廣原暁さん、二ノ宮隆太郎さん)
「フィルメックス新人監督賞・シナリオ賞」は、「木下グループ新人監督賞」を継承して今年スタートした映画賞。撮影や編集のデジタル化で映画製作が身近になる一方で、若い映画作家が次のステップに踏み出すのが難しい現状を受けて、商業映画のフィールドでオリジナル企画の実現を目指す監督や脚本家を支援する。
新人監督賞は商業映画の実績がない新鋭監督が対象で、シナリオと過去の映像作品をもとに選考。シナリオ賞はプロ・アマチュアを問わず、シナリオのみで選んだ。新人監督賞のグランプリ作品は賞金50万円のほか、木下グループが5000万円を上限に製作費を提供、劇場公開に向けて企画開発や製作・配給を支援する。
新人監督賞の応募作96作品からグランプリに選ばれた二ノ宮さんは初長編「魅力の人間」で第34回ぴあフィルムフェスティバル準グランプリを受賞し、長編第2作「枝葉のこと」が第70回ロカルノ映画祭新鋭監督コンペティション部門なとに選出された。受賞作の「逃げきれた夢(仮題)」は定時制高校の教頭の男性が認知症を発症していることに気づき、今まで距離を置いてきた家族や友人との関係を見つめなおす物語。授賞式で会見した二ノ宮監督は「この企画は初めてテーマをもらって書いた作品。テーマを下さった方々に感謝するとともに、とにかく特別な映画を作らなければと思っています」と意気込みを語った。
シナリオ賞の131作品からグランプリを受賞した廣原さんは「世界グッドモーニング!!」でバンクーバー国際映画祭グランプリを受賞。2017年には共同脚本を手掛けた監督作「ポンチョに夜明けの風はらませて」が全国公開された。受賞作の「アンナの黒い犬」は。海辺の町で起きた自動車事故を起点にした物語。廣原さんは「実在のひき逃げ事件を題材に7〜8年前から書き始めたのですが、なかなかで納得のいくものにできず、いい加減あきらめようかと生殺しのような状態で抱えていました。今回この賞を知り、映画作りの仲間と月1回くらい集まりながら意見を聴いて完成させました。この受賞で、自信というか『映画化してもいいんだ』という声をいただいたような気がしています」と喜びを語った。
新人監督賞の準グランプリは金允洙さんの「怪鳥とトランペット」、飯塚花笑さんの「トイレ、どっちに入る?」、酒井善三さんの「狩人の夜明け」が受賞。(写真下・左から金允洙さん、二ノ宮隆太郎さん、酒井善三さん)
シナリオ賞の準グランプリには内田伸輝さんの「特別」、松本稔さんと足立紳さんが共同執筆した「弱虫日記」、宮瀬佐知子さんの「オロンガポ」が選ばれた。(写真下・左から松本稔さん、宮瀬佐知子さん、廣原暁さん、内田伸輝さん)
審査員を代表してあいさつした東京フィルメックスの市山尚三ディレクターは「応募者にはシナリオコンクールなどで実績がある方もおり、全体的にレベルの高い作品が集まった」と語った。また、審査員講評として瀬々敬久監督からのコメントも発表され、「新しいことに挑もうとしている姿勢の見える作品が魅力的であったように全体としては感じました」と評価した。
より多くの作品に映画化の道を拓くため、各賞の最終選考に残った作品のうち応募者の同意を得られたシナリオは映画製作関係者限定でウェブ公開する。
詳細の問い合わせはinfo@new-directors.jpまで。
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【第1回グランプリ・準グランプリ作品の制作状況】
グランプリ作品『AWAKE』(山田篤宏監督)は6月にクランクアップ。
準グランプリ作品『人数の町』(荒木伸二監督)は5月クランクアップ。
両作品とも豪華キャストが出演。来年公開に向け、仕上げの真っ最中です。
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—-審査員講評 瀬々敬久—-
シナリオの巧拙というより、いかに挑戦しているか。このシナリオが映画になった時に、どういう貌を見せるか、それが刺激的であるだろうか、というようなことを考えながら読ませてもらいました。
そういう意味では二ノ宮隆太郎さんの「逃げきれた夢(仮題)」が飛びぬけていたと思いました。今までは自身が主人公となったり、身の回りの日常を題材にした映画を作って来た作者が、中年男性を主人公にして描く九州の一地方を舞台にした物語、そこに新しい挑戦をしようとする気概を感じました。それでも作者独特の他者に対する目線、コミュニケーションの取り方の捻じれたようでありながら純粋性を内部に持った描き方は健在であり、終わり方もある未来へ向かう感じに心揺るがせるものがあったと思います。描かれている世界は小さいけど非常に大きなものを見せられている、そんな気がしました。この映画の完成を見てみたいそう思わせるものがありました。
同じ意味では飯塚花笑さんの「トイレ、どっちに入る?」も作者が描き続けてきたテーマの延長上にあり独自の感性で描かれたものでしたが、小さくまとまり過ぎていた印象が少し残念な気がしました。描かれてはいますが、もっと外への広がりが欲しい気がしました。金允洙さんの「怪鳥とトランペット」は設定とテーマは非常に卓越していましたが、それに対して物語の展開が、そこに追いついていない気が幾分しました。一方で酒井善三さんの「狩人の夜明け」はシナリオとしての物語展開は非常に巧みで読み手を魅了する力のあるシナリオだったと思います。ところがこの映画独自の魅力は何かと問われると、そこが若干弱かった気がします。
<シナリオ賞>では廣原暁さんの「アンナの黒い犬」が一番に惹きこまれました。日常に近い世界でありながらも、独特の世界観と独自の物語展開、素晴らしいものがあったと思います。一方、足立紳さんと松本稔さんの「弱虫日記」は文学や映画で慣れ親しんだ舞台設定です。であるにも関わらず、そういうことを超えて登場人物たちに非常に感情移入しながら読むことが出来たと思います。筆力の確かさが伝わった一篇だと思います。内田伸輝さんの「特別」は男女のギリギリとした関係を描き続けて来たご自身の延長上の作品でありながら、そこから飛び出そうとする意志を感じました。ただ映画では内田さん独自の演出があったうえでそれが成立している部分もあるのだと思いますが、シナリオだけだと幾分食い足りないなという印象も持ちましたが、映画になった時は違うのだと思います。宮瀬佐知子さんの「オロンガポ」は全く新しい才能に出会ったような印象を持ちました。ご自身の経験が下敷きになっているからこそ描ける海外の描写に惹きつけるものがあります。ただ後半の物語展開が幾分弱い気がし、そこに工夫が欲しい気がしました。
どれもシナリオについての感想であり、これが何段階もの作業を経て映画へ成っていった時にはまた違う印象になることだと思います。映画は変化するものであり、現段階での感想であることお許し下さい。また、ここに上がらなかった方々の作品も読ませていただきましたが、やはり新しいことに挑もうとしている姿勢の見える作品が魅力的であったように全体としては感じました。
執筆:深津純子、写真:吉田(白畑)留美
第19回東京フィルメックスの審査員会見が11月24日(土)、
最初に発表されたのは、東京学生映画祭が主催する「
続けて国際審査員による賞が発表された。まず、スペシャル・
審査員特別賞はペマツェテン監督の『轢き殺された羊』。
最優秀作品賞はセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督の『アイカ(
ドヴォルツェヴォイ監督は「まず最初に皆様に感謝いたします。
結果の発表を受けて、
質疑応答に移ると、審査員席のノさんがすっと手を挙げ、「
会場のプレスからは審査経過について質問が出た。「
バラエティに富んだコンペ作品をどのような基準で比較したのかと
会見は最後まで笑顔が絶えない和やかな雰囲気に包まれ、
取材・文:深津純子 撮影:吉田(白畑)留美
11月25日(日)、有楽町朝日ホールにて特別招待作品『
壇上、豊田監督は今回で第10回、第12回に続き、
宮川さんは「
渋川さんは自身が第10回東京フィルメックス以来、
上映後、再び豊田監督が登壇しQ&Aが始まった。まず、
会場からの質問で、本作を完成した後と撮影開始時で(心境が)
豊田監督の幸せとは何か?という質問に対し、「僕は“
劇中のドルフィンスイムについて、水中撮影も行ったのか?
監督が呼んだ出演者が小笠原の自然に触れることで生じた変化は予
作中に出てきた、「小笠原返還の歌」
小笠原に訪れた人たちはどんな人たちだったのかという質問に対し
小笠原の交通手段の拡充と孤立性についてどう思うかという質問に
会場からは本作を観て、
本作は2019年5月にテアトル新宿ほかにて公開予定である。
2018年11月17日(土)から11月25日(日)の会期で「第19回東京フィルメックス」を開催いたしました。
詳細につきましては、以下の通り、ご報告差上げておりますが、前年を大きく上回る多くの方にご来場いただきました。厚く御礼を申し上げます。
上映全35作品の監督はじめ、ご出品にご尽力いただきました皆様、そして上映当日ご登壇いただいた、82名の来場ゲストの皆様にも心より御礼申し上げます。
今年の第19回に際しては、春先に多くの方に開催のご心配をおかけしましたが、数多くの個人・法人の方々からご支援、ご協力をいただいたからこそ、無事に開催し、閉幕に至りました。この場をお借りして、皆様のご支援に厚く御礼申し上げます。
開幕直前の11月8日、当会は東京都知事より認定NPO法人に認定されましたので、併せてご報告いたします。
引き続きのご支援のほど、心よりお願い申し上げます。
(ご支援はこちらから)
来年は11月23日(土)から12月1日(日)の会期で「第20回東京フィルメックス」の開催を予定しています。皆様のご来場お待ちしております。
特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
詳細は以下からPDFをダウンロードしてご覧ください。