東京フィルメックス・メールニュース配信のお知らせ

公式サイトでは、東京フィルメックス事務局より不定期でメールニュースを配信しております。
6月23日号を発行いたしました。内容は下の「続きを読む」からご覧ください。
なお、「メールニュースに登録しているのに届かなかった」という場合には、何らかの問題が発生していることが考えられます。
・登録時に入力したメールアドレスが間違えていた場合
  →登録完了時に確認メールが返送されているかご確認ください
・携帯電話のメールアドレスで登録した場合
  →受信できる文字数制限、もしくはドメイン指定受信などの設定をご確認ください
・メールアドレスを変更している場合
  →新しいメールアドレスを再登録してください
メールニュースについてのご質問・ご要望などがあれば、press@filmex.jpまでお寄せください。

続きを読む

第6回東京フィルメックス公式サイト プレOPENいたしました!

今年は11月19日(土)から27日(日)まで、有楽町朝日ホールをメイン会場に開催いたします。
全プログラムの発表は9月下旬頃を、チケットの発売は10月末頃を予定しています。この公式サイトで随時、新着情報をお届けします。
この「事務局だより」では、東京フィルメックスに関する情報を発信していきます。
ただいま「世界の映画祭だより」では、世界中で開催されている国際映画祭の情報や、実際に参加したスタッフからのレポートを掲載中です。

カンヌ国際映画祭 公式部門追加作

カンヌ映画祭事務局より5月3日付で公式プログラムの追加(及び変更)が発表された。追加(及び変更)は以下の通り。
○コンペティション部門
ホン・サンス 『Keuk Jang Jeon (Tale of cinema)』
○「ある視点」部門
青山真治『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』
La浜a Marrakchi 『Marock』
小栗康平『埋もれ木』(ノガ・ヒルトン劇場にて、公式部門と「監督週間」部門が共同で上映)
○特別上映
ヤン・クーネン 『Darshan ミ l’Etreinte』 (ドキュメンタリー)
ジャン・リュック・ゴダール 『Morceaux choisis des Histoire(s) du cin士a』(公式部門と「批評家週間」が共同で上映)
Anibal Massaini Neto 『Pel Eterno』 (ドキュメンタリー)
以上。

第58回カンヌ国際映画祭 公式部門ラインアップ

第58回カンヌ国際映画祭の公式部門のラインアップが発表された。
http://www.festival-cannes.fr/
今年のコンペティション部門でまず目を引くのは、ラース・フォン・トリアーやダルデンヌ兄弟といったカンヌと関係の深い監督たちの作品がラインアップの多くを占めていることである。この傾向は、その半数以上がコンペ初参加だった昨年のラインアップからのゆり戻しという側面が強い(ということを主催者自らが半ば認めている)が、その中にあって、アジアからは、侯孝賢を除けばコンペに初参加の監督たちの作品が顔を揃える、という結果となった。他の部門に目を向ければ、コンペでの常連組重視のバランスをとってか、「ある視点」部門は出品作の約半数が初監督作品という非常にフレッシュなラインアップとなっており、この部門の存在意義が今一度確認できる内容となっているのが注目に値する。加えて、『スター・ウォーズ』シリーズの最新作にしてラスト作である『シスの復讐』を特別上映するなどして映画祭に派手さを加える一方、例えばカンボジア出身の映画作家リティ・パニュの新作を他方で堅実に上映するなど、“カンヌ”の懐の深さを改めてアピールするようなラインアップになっているといえる。あとは、実際の作品がそれぞれどのように評価され、受け入れられるかである。(文=神谷直希)

続きを読む

第6回チョンジュ国際映画祭 開幕

(2005年4/28?5/6、韓国全州にて)
http://www.jiff.or.kr/en_2005/
チョンジュ国際映画祭は、「Freedom, Independence, and
Communication」のキャッチフレーズのもと、インディペンデントやDV作品を含め新進の才能を紹介している。第6回となる今年は、30ケ国より170本の作品が上映される。
昨年より全体的な上映本数は減少したが、より落ち着いて作品が見られるように本数を絞り、実験映画部門は規模を縮小しながらも監督を招いての特集上映をプログラミングし、また地元の観客が映画祭に親しみやすいように家族向けの作品を取り上げるなど配慮がうかがえる。
また、上映会場の分散を改善し、オープニングとクロージングを除いて商店街内の映画館街のシネコンを使用しチケットセンターやゲストオフィスなども同地区に設置し、不便さを解消するよう試みている。

続きを読む

第55回ベルリン国際映画祭 レポート

2005/2/10-2/20
http://www.berlinale.de/en/HomePage.html
 ディーター・コスリックがディレクターに就任して、早くも今年で4年目を迎えたベルリン国際映画祭。就任2年目にタレント・キャンパス(*1)、3年目に「ベルリナーレ・スペシャル(*2)」という新セクションを設けるなど新たな試みを続けてきたコスリック体制だったが、本年度はそうした特筆すべき新味はなく、昨年までに整えられた体制を概ね維持していたように見受けられた。「『今年の映画祭では何が新しいの?』と誰もが私に聞くが、私はこう答えることにしている。『映画さ』と」とは、Screen誌のインタビューによる、コスリック本人の弁である(Screen at the Berlinale, Day 1)。
 そんなコスリック体制が今年掲げた主要テーマは“アフリカ”(*3) 。このことは各所で再三強調されていたので、結果的に南アフリカ映画『ウ・カルメン・イ・カエリチャ』が最高賞の金熊賞を受賞したことは、主催者側にとっては悪いことではなかったはずだ。そして、このようにアフリカに関係する映画が公式プログラム(*4)に複数組まれていた以上、そこに社会的・政治的なテーマが多分に含まれていることは、ある種の必然だったといえるだろう。それに加えて、その他の地域の作品(その多くはヨーロッパ)にもシリアスな社会派の映画が顔を揃えていたことは、ここ日本でも複数の新聞・雑誌報道が伝えていた通りである。

続きを読む

第29回香港国際映画祭 開催

映画祭期間:2005年3月22日?4月6日
http://www.hkiff.org.hk/hkiff29/index.html
28部門にて全240本を上映。
オープニング作品としては、中国から顧長衛(クー・チャンウェイ)監督の「孔雀」と日本から山田洋次監督「隠し剣 鬼の爪」、またオープニング・ナイトとして香港映画の新作「精武家庭(House of Fury)」(監督・出演:スティーブン・フォン、出演:アンソニー・ウォン、マイケル・ウォン、ダニエル・ウー、ツインズ)が上映される。
クロージング作品としては、中国のジャ・ジャンクー監督「世界」とフランスのアラン・コルノー監督「Words in Blue」。

続きを読む

第34回ロッテルダム国際映画祭 レポート

映画祭期間:2005年1/26?2/6
<今回のロッテルダム映画祭のトピックス>
●今年の傾向について
映画祭ディレクターが、オランダ人のサンドラ・デン・ハマー氏の単独担当となったこと、および、オランダの映画監督で昨年11月にイスラム過激派により暗殺された、テオ・ヴァン・ゴッホ監督の作品上映が話題となったことなど、ややオランダよりの傾向があったように感じられた。
また昨年と引き続いての特集企画<Homefront USA>への注目など、政治的な関心が高かったことも指摘できる。
タイガーアワード・コンペティションについては、どちらかというと暗い作品が多かった中で、受賞作としては、目を引く美しさや視覚的にインパクトのあるものに重きが置かれたように思われる。
●日本映画の上映について
今回のロッテルダムで上映された日本映画はというファンタ系作品を集めた部門に作品が多く、バイオレンス色の濃いものが目立った。あるいは、その他の部門では対照的に静謐な作品といったラインナップとなっていて、両極端のようにも感じられた。(欧米から見た90年代以降の日本映画に対する視点として、バイオレンスなものか、あるいはスローなものか、というステレオタイプのようなものがあって、そういった興味にあてはまる作品が注目を集める機会が多いということがあるのかもしれないと思われる)。
『おそいひと』(第5回東京フィルメックスにてプレミア上映)は、その独創性が好評を持って受け入れられ、柴田剛監督と主演の住田雅清さんによるQ&Aも盛り上がっていた。
●内田吐夢作品(7本)の上映について
旧作にスポットライトを当てる部門において、ミニ特集として、第5回東京フィルメックスでの特集上映も好評を博した内田吐夢作品が7本上映された。映画祭デイリーペーパーで大きく掲載されたり、また批評家や映画祭関係者などから注目を集めていた。
特に『恋や恋なすな恋』や『飢餓海峡』が激賞されていた。

続きを読む