第1回の英語字幕付き上映会は、2004年の6月25日~27日の3日間にわたり行われました。
特集タイトルは「日本映画の巨匠と女優たち」(Masters of the Japanese Cinema)。1930年代-50年代の日本映画の傑作6本をお届けしました。
初めての試みだったので、お客様にいらしていただけるのか、そして上映をご覧になった反応は、と期待と不安とが入り混じった心境で迎えた上映でしたが、結果は1,185名のお客様にいらしていただくことになり、大成功を収めました。また、外国人のお客様の割合も非常に多く、特にアンケート回答の中には、熱のこもった感想を寄せていただいた方もたくさんいらして、次回以降のシリーズ化へと大きな弾みとなりました。
特に黒澤明監督の「白痴」と「醜聞」はニュープリントでの上映ということもあって、想定を大幅に上回る方が詰めかけたため、急遽、椅子を増やして対応するという一幕もありました。
この第1回では、映画批評家、映像作家であるドナルド・リチー氏(第5回東京フィルメックス審査委員長)をお迎えして、溝口健二の「浪華哀歌」の解説を中心に、日本映画の海外での紹介の状況などを講演いただきました。その模様は、この「事務局だより」でも採録してありますので、ぜひご覧ください。
<日本映画の巨匠と女優たち(日本語サイト)>
<Masters of the Japanese Cinema (English)>
<ドナルド・リチー氏 講演採録(日本語)>
<Lectured by Donald Richie (English)>
ニュース/事務局からのお知らせ
「世紀の光」上映&アピチャッポン監督来日!
先日お伝えした通り、現在開催中の東京現代美術館では、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督が制作したビデオ作品が展示中です。
そして、今度は「世紀の光」の全国各地での上映が決定しました。
まず、高知県立美術館では5月19日(土)、20日(日)の2日間に、長編と短編プログラムを合わせ6プログラムが上映されます。
第1回東京フィルメックスで上映された、長編デビュー作「真昼の不思議な物体」を始め、それぞれ第3回と第5回で最優秀作品賞を受賞した「ブリスフリー・ユアーズ」、「トロピカル・マラディ」、そして昨年の東京フィルメックスでも満席となった最新作「世紀の光」など、アピチャッポン世界の全容に迫る2日間です。監督も来日してのQ&Aも予定されています。
引き続き、大阪のPLANET+1でも同じく6プログラムが上映、こちらも24日には監督のトークショーがあります。
そして、5月21日、22日の両日19:30からは、短編集のみの上映ですが、東京のアップリンク・ファクトリーでも開催されます。こちらも、21日の終映後に監督によるトークが予定されています。
10日足らずの間に各地で同時的に特集され、監督もいらっしゃる機会は滅多にありません。ぜひ、お見逃しなく。
また、現時点で詳細が決定していないものの、6月末のショートショートフィルムフェスティバルで日タイ修好120周年を記念してのマエストロ・ショートショートや、その他でも上映が予定されているようです。
アピチャッポン・ウィーラセタクンから、ますます目が離せません!
<タイ映画の異才-アピチャッポン・ウィーラセタクン監督特集>
5月19日(土)、20日(日) 高知県立美術館
<“電影新潮/ASIAN WAVE 00‘s Vol-1「サイアム・シンドローム/熱帯症候群」>
アピチャッポン監督来日特集
5月21日(月)-27日(日) 大阪PLANET+1
<アピチャッポン・ウィーラセタクン来日記念/アピチャッポン短編秀作選>
5月21日(月)、5月22日(火)渋谷・アップリンク・ファクトリー
<ショートショート・フィルム・フェスティバル>
「Show Me Thai~みてみ☆タイ~」でアピチャッポンの作品を展示中
現在、東京都現代美術館(MOT)ではタイの現代美術展「Show Me Thai~みてみ☆タイ~」を開催中です(5月20日まで)。ペインティング、彫刻、ミクストメディア、ビデオ、インスタレーション、映画、アニメーション、音楽などの分野から、最新のアートシーンの活力を伝える企画です。
この展覧会に、東京フィルメックスでもお馴染みのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督のビデオ・インスタレーションも展示されています。彼の映画の独創性が、強く現れているに違いない、ビデオ作品…、とても楽しみです。
展示への入場は無料ですので、ぜひお出かけください。
<東京都現代美術館 公式サイト>
<Show Me Thai~みてみ☆タイ~ 公式サイト>
<Show Me Thai~みてみ☆タイ~ 公式ブログ>
「アザー・ハーフ」がチョンジュ国際映画祭で最高賞を受賞!
4月26日から5月4日まで開催された韓国のチョンジュ国際映画祭で、イン・リャン監督の長編第2作「アザー・ハーフ」がIndie Vision部門(インターナショナル・コンペティション)でWoosuk Award(最高賞)を獲得、副賞としてUS$10,000が贈られた。
Indie Visionは映画祭のメインとなるコンペティション部門で、劇映画とドキュメンタリーを含め、世界各国から12本が上映された。日本からは坪川拓史監督の「アリア」と、植岡喜晴監督の「ルック・オブ・ラブ」の2本が参加していた。
チョンジュ国際映画祭公式サイト
公式サイト(韓国語版)
公式サイト(英語版)
チョンジュ映画祭の開幕記事を掲載しました
「世界の映画祭だより」に、26日から開催中の第8回チョンジュ国際映画祭の開幕情報を掲載しました。日本からは2本がコンペティション部門に出品しています。
どうぞご覧ください。
第8回チョンジュ国際映画祭 開幕!
第8回チョンジュ国際映画祭 開幕!
今年で8回目の開催となるチョンジュ(全州)国際映画祭が4月26日に開幕を迎えた。同じく韓国のプサン国際映画祭が名実ともにアジア最大の映画祭としての地位を固めつつあるのに対し、デジタルシネマやインディペンデント映画により焦点をあてた映画祭として知られるチョンジュだが、やはり国際的に広く知られている同映画祭発のプロジェクトといえば、毎年3人の映画作家に40分弱のデジタル中編作品の製作を委託する通称「三人三色」であろう。過去に日本からも青山真治や諏訪敦彦、あるいは石井聰亙や塚本晋也といった監督たちが参加しているこのプロジェクトには、これまでアジア出身の監督たちが参加してきていたが、今年はその枠が撤廃され、名前も新たに「Jeonju Digital Project」となってリニューアルされて登場する。今年の参加監督はペドロ・コスタ(ポルトガル)、ハルン・ファロッキ(ドイツ)、ウジェーヌ・グリーン(フランス)というヨーロッパからの3人。完成作品は4月28日にまとめてプレミア上映される。
また、映画祭のメインセクションといえるコンペティション部門「Indie Vision」には、世界各国からの長編12作品が参加予定。日本からは植岡喜晴の『ルックオブラブ』と坪川拓史の『アリア』の2作品が選出されている。(文中敬称略) 報告者:神谷直希
チョンジュ国際映画祭公式サイト
韓国語版
英語版
「受取人不明」も上映、スーパー・ギドク・マンダラがアンコール開催
4月28日より、渋谷・ユーロスペースにてキム・ギドク監督の特集上映「スーパー・ギドク・マンダラ」がアンコール開催されます。
最新作「絶対の愛」の公開にあわせて2月から3月にかけて、日本初公開となる2作品を含め全11作品がレイトショーで上映されました。この特集が大変な好評で、連日連夜、観客が詰めかけてギドク人気の根強さを感じさせました。
この盛り上がりを受けて、スーパー・ギドク・マンダラが再び、東京に戻ってきます。今回は幻のデビュー作「鰐」が加わり、ますます見逃せないラインナップとなっています。もちろん、第2回東京フィルメックスで上映されて、各国の映画祭でも監督の存在を知らしめた衝撃作「受取人不明」も、再び上映されますので、この機会をお見逃しなく!
<スーパー・ギドク・マンダラ(「絶対の愛」公式ブログ)>
<「絶対の愛」公式サイト>
<ユーロスペース公式サイト>
英語字幕付き上映会の開催のお知らせ
国際交流基金主催の英語字幕付き上映会のお知らせです。
詳細は、国際交流基金のサイトをご覧ください。
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————- The Japan Foundation Film Series Part 8 ————–
———– Rediscovery of Japanese Cinema ————–
■日本クラシック、海外発信中!■
5/25(金)~5/27(日)赤坂区民センターホールで開催!
*英語字幕付き日本映画上映会
===================<6作品上映、(全て英語字幕付)>================
<INDEX>
1,開催概要
2,企画趣旨
3,上映作品紹介
4,お問い合せ先
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■1、開催概要
●期間:2007年5/25(金)?5/27(日)
●会場:赤坂区民センターホール
東京都港区赤坂4-18-13 赤坂コミュニティーぷらざ内
地下鉄銀座線・丸ノ内線「赤坂見附」駅A出口より徒歩8分
●主催:国際交流基金
●後援:港区
●企画・運営協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
●協力:角川映画、国際放映、松竹、東宝
● 料金:当日600円(当日券のみ)
*各回入替制 *全作品英語字幕付き(講演は入場無料)
<お問合せ先>
・ 会期前のお問合せ:上映会事務局(東京フィルメックス内)
Tel: 03-3560-6394(11:00?17:30 平日のみ)
・ 会期中のお問合せ: Tel: 080-6953-3270(開催期間中のみ)
<サイト>
日本語
English
<タイムテーブル>(6作品上映) *入替制(開場は15分前)
■5/25(金)
19:00「安城家の舞踏会」(1947年、89分、吉村公三郎監督)※16mmプリントでの上映
■5/26(土)
13:00「二十四の瞳」(1954年、155分、木下恵介監督)
16:30「煙突の見える場所」(1953年、108分、五所平之助監督)
19:00「近松物語」(1954年、102分、溝口健二監督)
■5/27(日)
13:00「しとやかな獣」(1962年、96分、川島雄三監督)
14:45 講演:平野共余子氏<英語逐語訳つき>
17:00「女ばかりの夜」(1961年、96分、田中絹代監督)
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The Japan Foundation Film Series Part 8
Rediscovery of Japanese Cinema
A Special Three-day Film Showings with English Subtitles
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MIZOGUCHI Kenji, KINOSHITA Keisuke, GOSHO Heinosuke,
YOSHIMURA Kozaburo, KAWASHIMA Yuzo, TANAKA Kinuyo…
—
Presented by The Japan foundation,
under the auspices of Minato Ward,
with the special cooperation of TOKYO FILMeX Organizing Committee,
with the cooperation of Kadokawa Pictures, Inc.,
International Television & Films, Inc., Shochiku Co., Ltd., Toho Co., Ltd.
A single ticket: ?600 at the door only.
A single ticket for members of JF Supporter’s Club: ?500 at the door only.
Venue: Akasaka Kumin Center Hall (3F, 4-18-13 Akasaka, Minato-ku)
*10 min. from Exit-A, Akasaka Mitsuke Sta. on Subway
(Ginza and Marunouchi lines)
*10 min. from Exit-4, Aoyama-itchome Sta. on Subway
(Ginza and Hanzomon lines or Toei Oedo line)
Info.(Tokyo FILMeX Office) Tel:03-3560-6394 (11:00-17:30, weekdays only)
Tel: 080-6953-3270 (5/25-5/27 only)
For detail;
Web site
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*25th, May (Fri.)
19:00 The Ball at the Anjo House (1947 / 89min. / YOSHIMURA Kozaburo)
*26th, May (Sat.)
13:00 Twelve Pairs of Eyes (1954 / 155min. / KINOSHITA Keisuke)
16:30 Where Chimneys Are Seen (1953 / 108min. / GOSHO Heinosuke)
19:00 Crucified Lovers(1954 / 102min. / MIZOGUCHI Kenji)
*27th, May (Sun.)
13:00 Elegant Beast(1962 / 96min. / KAWASHIMA Yuzo)
14:45 Lecture by Dr. Hirano Kyoko
*in Japanese with translation into English
17:00 Girls of Dark (1961 / 96min. / TANAKA Kinuyo)