「黒い眼のオペラ」が公開中です

 ツァイ・ミンリャン監督最新作の「黒い眼のオペラ」が、渋谷・シアターイメージフォーラムにて先週末より公開が始まりました。
 昨年の東京フィルメックスでは、クロージング作品として上映、満員の観客を幸福感で満たしながら映画祭を締めくくりました。実際のところ、ご覧になった方々からは、これまでのツァイ・ミンリャン作品には見られないラストシーンだった、という感想が多く、監督がさらなる高みを目指して踏み出した作品と言えるかも知れません。そのラストは、どうぞみなさんの目で確かめてください。
 「黒い眼のオペラ」は、昨年のモーツァルト生誕250周年記念プロジェクト「ニュー・クラウンド・ホープ」の映画部門の1本として製作された映画です。その他に製作され、東京フィルメックスでも上映された「半月」「世紀の光」「ハンモック」「オペラジャワ」の素晴らしさと観客の反応を感じるにつけ、本当に偉大なプロジェクトだったのだなぁ、と改めて実感しました。東京フィルメックスも、こういった挑戦的な映画や監督たちの積極的なサポーターであり続けたいと思います。
 クロージング上映にあわせて来日してくださった、ツァイ・ミンリャン作品のミューズのひとり、チェン・シァンチーさんはその外見のチャーミングな印象とはまた別の、知性と感性にあふれる的確な受け答えが観客を惹き付けていました。特に、監督の創作の秘密を探るトークショーでは、現場で交わす監督との演出論に対する緊迫感が伝染してくるようでした。
<公式サイト>
<「黒い眼のオペラ」Q&A(テキスト)>

「相棒 -シティ・オブ・バイオレンス-」が公開中です

 リュ・スンワン監督による渾身のアクション傑作「相棒 -シティ・オブ・バイオレンス-」が六本木シネマート、シネマックス千葉にて公開中です。4月からは大阪での公開も始まります。
 東京フィルメックスでは、2000年の第1回で「ダイ・バッド」が上映されましたが、それ以来となる監督・主演をこなした本作品で激しいアクションを自ら演じきりました。撮影中には靭帯を損傷する大ケガも負ったとか…。
 しかし、そこまでして撮影をしたほどに、監督の思い入れとやりたいことがぎっしり詰まった、他の映画にはない魅力にあふれる作品となっています。
 昨年の映画祭での上映の際には、応援にかけつけた掟ポルシェさんとの絶妙な掛け合いで、満場の観客の笑いを誘っていました。また上映後の観客との質疑応答でも、機転を利かしたウィットに富んだ受け答えで笑わせて、また豊富な映画の知識と愛、監督たちへの尊敬を素直に表明する姿が印象的でした。
 家でDVDで観るのではなく、劇場でたくさんのお客さんと一緒に観てこそ!の映画です。ぜひ、ご覧ください。
<公式サイト>
<舞台挨拶(テキスト)>
<Q&A(テキスト)>

黒沢清監督の最新作「叫」が公開中です

 黒沢清監督の最新作「叫」が、シネセゾン渋谷、新宿武蔵野館他にて、ただいま公開中です。全国各地の劇場でも公開が始まりました。
 黒沢作品では7本目の出演となる、役所広司演じる刑事・吉岡。次々と起こる連続殺人事件を取り巻く状況から、次第に自分が犯人なのではないか、と疑いを深めていくという、様々な謎と伏線が張り巡らされた、まさに黒沢ワールドを堪能できる104分です。
 映画を観終わった後に、友人たちといくつかのシーンについて、お互いの推測や解釈を語り合いたくなる、そんな何度も楽しめる作品です。
 本当に何かが映りこんでいるような雰囲気たっぷりの廃墟や、豪華オールスターキャストの競演も見事です。
 昨年の東京フィルメックスでは、黒沢清監督と主演の役所広司さんが舞台挨拶にいらして、上映後には監督による質疑応答も行われました。日本でのお披露目となった上映に、熱烈な黒沢清ファンが詰めかけ、大変な熱気に包まれました。
 3月28日(水)には、シネセゾン渋谷にて、黒沢清監督によるティーチ・インも行われるようです。詳細は公式サイトでご確認ください。
<「叫」公式サイト>
<「叫」舞台挨拶@第7回東京フィルメックス>
<「叫」質疑応答@第7回東京フィルメックス>
<「叫」動画レポート@第7回東京フィルメックス>

「エレクション」が全国の劇場で公開中です!

 昨年の東京フィルメックスで1と2が一挙に上映されて話題を集めた、ジョニー・トー監督の「エレクション」がただいま公開中です。東京フィルメックスでは、チケットぴあでの前売り開始直後に2本揃って売り切れになってしまったほど、日本のファンの注目が高かった本作。監督独自の黒と赤を鮮烈に配したスタイリッシュな映像、サイモン・ヤムとレオン・カーファイの実力派俳優が繰り広げる虚々実々の駆け引きと非情な黒社会の掟。観客のすべてが痺れたジョニー・トーの真骨頂が堪能できます。
 東京での公開は既に終了してしまいましたが、全国各地の映画館では引き続き上映中です。ぜひ、ご覧ください。「エレクション2」の日本公開も待ち遠しいですね。
<エレクション公式サイト>
<エレクション予告編>
<エレクション2(映像 部分抜粋)>
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「イスラエル映画祭2007」にて「クロース・トゥ・ホーム」が上映されます!

 3月22日(木)-24(土)の3日間、アテネ・フランセ文化センターにて「イスラエル映画祭2007」が開催されています。03年-06年の間に製作された新作長編劇映画を4本と、短編プログラム(4本)の計5プログラムの上映です。
 このイスラエル映画祭で、昨年の東京フィルメックス・コンペティション部門で上映され好評を集めた「クロース・トゥ・ホーム」が上映されます。
 女性兵士という、これまでのイスラエル映画に見られなかった題材を扱いながらも、恋や親との関係に悩む等身大の若い女性たちを描くことで、多くの観客の共感を呼んだ青春映画です。東京フィルメックスでは、お二人の女性監督、ダリア・ハゲル監督とヴィディ・ビル監督が来日して上映後の観客との質疑応答で、自身の徴兵の体験や、2人での共同演出の裏側を語ってくださいました。
 見逃してしまっていた方も、もう一度観てみたい方もぜひご覧ください。
<イスラエル映画祭サイト>
<「クロース・トゥ・ホーム」上映後のQ&A(テキスト)>
<「クロース・トゥ・ホーム」上映後のQ&A(動画)>

世界の映画祭だより に香港映画祭開幕の記事を掲載

 今日から香港国際映画祭が始まっています。4月11日までの3週間あまり、300本を超える映画が上映される大きな映画祭です。日本からも距離も近く、一般の旅行客もチケットを購入して映画を観ることができます。もちろん、人気作品のチケット入手は大変ですが…。学生のみなさんは春休みを利用しての旅行や卒業旅行のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう?
 世界の映画祭だよりでは、今年の香港映画祭の見どころについて簡単に紹介してあります。ぜひご覧ください。

第31回香港国際映画祭 開幕!

 今年で31回目を数え、歴史の長い国際映画祭のひとつである、香港国際映画祭が3月20日から4月11日まで23日間にわたって開催される。
香港映画祭公式サイト(英語・中国語)
 上映作品はワール・ドプレミア16本を含めて300本にも上る。
 今年のオープニング作品は、香港の「Eye in the Sky」と、韓国のパク・チャヌク監督の「I’m a Cyborg, but that’s OK.」の2本。「Eye in the Sky」は、ジョニー・トーの脚本家などを経て、本作品が監督デビューとなるヤウ・ナイホイ(游乃海)監督によるクライム・サスペンスで、先日のベルリン映画祭のフォーラム部門でも上映された。
 メイン部門のひとつ、デジタル・コンペティションでは「マキシモは花ざかり」のアウレウス・ソリト監督の新作「Tuli」がアジア・プレミア上映される。
 香港映画祭の巨大なプログラムには、この1年間で世界各国の映画祭を賑わせた話題作も含まれている。昨年11月の第7回東京フィルメックスで上映した作品のうち、このまた香港にお目見えする作品も多い。
 例えば、中国の若手作品を紹介するChinese Renaissance部門では、「アザー・ハーフ」が上映されるし、作家性の特に強い監督たちの作品を集めたAuteurs部門では「オペラジャワ」「半月」「世紀の光」などが上映される。
 その他、「領域を超えて」と題された、劇映画とドキュメンタリーの境界で鋭く中国映画の現在を描いた作品として、ジャ・ジャンクーの「三峡好人」が、彼のもう1本のドキュメンタリー作品「東」とともに上映され、「鉄西区」の王兵や「水没の前に」の李一凡、カイエ・デュ・シネマのジャン=ミシェル・フロドンらとパネル・ディスカッションを行う。
 Global Vision部門では、「りんご、もうひとつある?」「メン・アット・ワーク」「天国へ行くにはまず死すべし」が、日本からの参加作品「14歳」「フリージア」「ルート225」「ゆれる」などとともに上映される。
 他に映画祭で上映される日本映画には、「叫」「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」「さくらん」「武士の一分」「蟲師」「NARA:奈良美智との旅の記録」「立喰師列伝」「鉄コン筋クリート」「TOKYO LOOP」「こまねこ」「ルックオブラブ」(植岡喜晴)「垂乳女」(河瀬直美)「選挙」(想田和弘)などがある。
 その他の日本関係の注目作品としては、碁の伝説的な棋聖の生涯をチャン・チェンが演じた「呉清源(原題)」(田壮壮監督)が上映される。この作品は日本でもロケが行われており、伊藤歩や柄本明が出演している。
 特集上映では、リー・ハンシャン(李翰祥)のレトロスペクティブが組まれ、50?80年代に渡るフィルモグラフィから、黄梅調と呼ばれ人気を博したミュージカルや時代劇など、豪華絢爛な傑作群を上映する。
 また、現代香港の監督の特集ではハーマン・ヤウ(邱禮濤、「八仙飯店之人肉饅頭」など)が取り上げられている。
 また同時期の20日-23日には今年で開催5年目を迎える香港フィルマートも行われる。
これまでは映画祭とは別の時期に行われていたものが、今年から歩調を合わせた。企画マーケットであるHAFも、今回から映画祭が主催することになっている。
香港フィルマート(日本語あり)
HAF(日本語あり)
 加えて、今年から映画祭開催期間中にアジア・フィルム・アワード(アジア映画賞)が実施されることになった。
アジア・フィルム・アワード
 この1年間で製作もしくは公開されたアジア地域の映画のうち、最優秀作品賞、同監督賞、同主演男優賞など10部門にわたるノミネート作品の中から、17名の審査員が選出するという、アジア版アカデミー賞の趣を持つ。
 これは近年、10月に開催されるプサン映画祭がアジア圏の映画祭で大きな影響力を持つに至っている事に対して、香港政府が肝いりで試みた施策である。今年中国への返還10周年を迎える香港でこのアジア映画賞の授賞式は、まさしく返還式が行われた会場(5,000人規模)で行われ、スターを含めた多くの映画関係者が来場して、テレビ放映まで予定されるという。
 既に前売りチケットの売れ行きが、昨年の同時期よりも6割増と映画祭側も発表している。アジアの映画祭の中で、規模として最大の10月のプサン映画祭と、そして春の香港映画祭。アジア映画を盛り上げる二大映画祭として、世界各国からの熱い視線に応えられる窓口、賑やかな交流の場として、活況を呈する香港映画祭が、今幕を開けた。
(報告者:岡崎 匡)

第57回ベルリン映画祭 ラインナップ発表

2007年2月8日に開幕を迎える第57回ベルリン国際映画祭の各部門のラインアップが先日相次いで発表された。一般的な注目度が最も高いコンペティション部門には、国や地域性から監督のキャリアの面まで、非常にベルリン的としか言いようのない独特のバランスでもって、全26本(コンペ外上映作品を含む)の作品が並んだ。
その内容を地域的な観点から見てみると、まずはやはり欧米からの作品に大きな比重があることがわかる。一方にはある程度メジャー感のあるアメリカ映画が数作品並び、他方には新進監督から巨匠クラスのベテラン監督の作品まで、雑多ともいえるヨーロッパ映画が顔を揃える。このあたりの配分具合は、概ね例年通りである。敢えて特徴的な点を探すとすれば、今年は地元であるドイツが製作に参加している作品が比較的多い、ということがあげられるのかもしれない。
その他の地域からのエントリーは全部で7作品。南米はアルゼンチンとブラジルから、それぞれ1作品ずつが選出されている。そしてアジアからは、イスラエル作品を含めて5作品がエントリー。韓国、そして中国から、それぞれ2作品ずつが選出されている。韓国のパク・チャヌクの新作を除けば、いずれも新進と言ってもいい監督による作品となる。残念ながら、昨年に引き続き日本からのコンペ作品のエントリーはない。
その他の部門で派手に目を引く点を挙げるとするならば、パノラマ部門にスティーヴ・ブシェミ、ジュリー・デルピー、サラ・ポーリー、アントニオ・バンデラスら有名俳優による監督作品がいくつかエントリーしていることだろうか(ちなみにコンペ部門にはロバート・デ・ニーロの監督作が入っている)。ただ、敢えて東京フィルメックス的な視点から注目作を挙げるとすれば、アジアや日本作品以外では、やはりフォーラム部門で特別上映されるカナダの奇才監督ガイ・マディンの新作『Brand Upon the Brain!』(基本的にはサイレント作品だが、イザベラ・ロッセリーニによる生ナレーションやオーケストラ演奏と共に上映される予定)や、同じくフォーラム部門で特別上映予定のフレデリック・ワイズマンによる新作『State Legislature』というあたりになるのかもしれない。さらに言えば、ベルリナーレ・スペシャル部門において、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の『ベルリン・アレクサンダー広場』全エピソードがリマスター上映されることにも、敬意を表すべきだろう。
そして最後に嬉しい報告を二つ。まず一つ目は、昨年の東京フィルメックスのコンペティション部門で『マキシモは花ざかり』が上映され好評を博したフィリピンのアウレウス・ソリト監督の新作『Tuli』が早くもフォーラム部門において上映されること。実は、昨年の映画祭の折に監督が来日したタイミングは、この新作の完成直後のことだったのだ。そしてもう一つは、同じく昨年の東京フィルメックスで東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催で回顧上映を行った岡本喜八監督の作品が、フォーラム部門においてヨーロッパでは初めて特集上映されること。未だ世界では「知られざる巨匠」である岡本監督の傑作の数々が、今回の特集上映でどのような波紋を彼の地に引き起こすのか、興味を持って今後を見守りたいと思う(文/神谷直希)。
・ベルリン国際映画祭公式サイト(独語・英語): http://www.berlinale.de/
・プログラムは公式サイトの下記ページから検索が可能です:
http://www.berlinale.de/en/programm/berlinale_programm/programmsuche.php
・コンペティション部門のラインアップは以下のとおり(アルファベット順)。
Angel by Francois Ozon, France/Belgium/UK (World Premiere) / Closing Film
Beaufort by Joseph Cedar, Israel (World Premiere)
Bordertown by Gregory Nava, USA (World Premiere)
Die Falscher (The Counterfeiters) by Stefan Ruzowitzky, Germany/Austria (World Premiere)
El otro (The Other) by Ariel Rotter, Argentina/France/Germany (World Premiere)
Goodbye Bafana by Bille August, Germany/France/Belgium/UK/Italy (World Premiere)
Hallam Foe by David Mackenzie, UK (World Premiere)
Hyazgar (Desert Dream) by Zhang Lu, Republic of Korea/France (World Premiere)
In memoria di me (In Memory Of Myself) by Saverio Costanzo, Italy (World Premiere)
Irina Palm by Sam Garbarski, Belgium/Germany/Luxembourg/UK/France (World Premiere)
La Vie en Rose by Olivier Dahan, France/UK/Czech Republic (World Premiere) / Opening Film
Les Temoins (The Witnesses) by Andre Techine, France (World Premiere)
Ne touchez pas la hache (Don’t Touch The Axe) by Jacques Rivette, France/Italy (World Premiere)
O ano em que meus pais sairam de ferias (The Year My Parents Went On Vacation) by Cao Hamburger, Brazil/Argentina (International Premiere)
Obsluhoval jsem anglickeho krale (I Served The King Of England) by Jiri Menzel, Czech Republic/ Slovakia (International Premiere)
Ping guo (Lost In Beijing) by Li Yu, China (World Premiere)
Sai bo gu ji man gwen chan a (I’m A Cyborg, But That’s Ok) by Park Chan-wook, Republic of Korea (International Premiere)
The Good German by Stephen Soderbergh, USA (International Premiere)
The Good Shepherd by Robert de Niro, USA (International Premiere)
Tu ya de hun shi (Tuya’s Marriage) by Wang Quan’an, China (World Premiere)
When A Man Falls In The Forest by Ryan Eslinger, Germany/Canada/USA (World Premiere)
Yella by Christian Petzold, Germany (World Premiere)
コンペ外上映作品:
300 by Zack Snyder, USA (World Premiere, Out of Competition)
Letters From Iwo Jima by Clint Eastwood, USA (European Premiere, Out of Competition)
Notes On A Scandal by Richard Eyre, UK (International Premiere, Out of Competition)
The Walker by Paul Schrader, USA/UK (World Premiere, Out of Competition)
・ 日本からの出品作(長編作品)は以下のとおり(順不同)。
パノラマ部門
『武士の一分』(山田洋次監督)
フォーラム部門
『選挙』(想田和弘監督)
『カインの末裔』(奥秀太郎監督)
『無花果の顔』(桃井かおり監督)
『Mona Lisa』(李纓監督)
岡本喜八監督特集
『独立愚連隊』(1959年)
『暗黒街の対決』(1960年)
『地獄の饗宴』(1961年)
『江分利満氏の優雅な日常』(1963年)
『大菩薩峠』(1966年)
『日本のいちばん長い日』(1967年)
『斬る』(1968年)
『肉弾』(1968年)
『赤毛』(1969年)
 
ベルリナーレ・スペシャル部門
『さくらん』(蜷川実花監督)
Generation 14plus部門
『鉄コン筋クリート』(マイケル・アリアス監督)
レトロスペクティブ部門
『生さぬ仲』(1932年/成瀬巳喜男監督)
『夜ごとの夢』(1933年/成瀬巳喜男監督)
Eat, Drink, See Movies部門
『プルコギ』(グ・スーヨン監督)
以上。
(報告者:神谷直希)

「進化する日本映画-Evolving Japanese Cinema」英語字幕付き上映会

2/2(金)-2/4(日)にかけて、赤坂・OAGホール(ドイツ文化会館内)にて、国際交流基金主催の英語字幕付き上映会「進化する日本映画 -Evolving Japanese Cinema」が開催されます。
ぜひ、この上映会に足をお運びくださるよう、お願い申し上げます。
(なお、下は1/31に発行しましたメールマガジンです。ご登録されたのに届いていない方がいらっしゃいましたら、登録手続きの不備が考えられます。再度、お手続きください)
=========================================================
————- The Japan Foundation Film Series Part 7 ————–
———–   Evolving Japanese Cinema   ————–
          ■進化する日本映画■
 2/2(金)?2/4(日)赤坂・OAGホールで開催!
  *英語字幕付き日本映画上映会
===================<6作品上映、(全て英語字幕付)>================
 <INDEX>
  1,開催概要
  2,企画趣旨
  3,上映作品紹介
  4,お問い合せ先
  5, 東京フィルメックスよりお知らせ
——————————
■1、開催概要
●期間:2007年2/2(金)?2/4(日)
●会場:赤坂・OAGホール
    東京都港区赤坂7?5?56 ドイツ文化会館内
    地下鉄銀座線・半蔵門線・都営大江戸線
    「青山一丁目」駅A4出口より徒歩5分
●主催:国際交流基金
●企画・運営協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
●協力:角川ヘラルド、シネカノン、松竹、日活
●料金:当日600円(当日券のみ)
*各回入替制 *全作品英語字幕付き(講演は入場無料)
<お問合せ先>
・ 会期前のお問合せ:上映会事務局(東京フィルメックス内)
        Tel: 03-3560-6394(11:00?17:30 平日のみ)
・ 会期中のお問合せ: Tel: 080-5150-5053(開催期間中のみ)
<サイト>
(日) http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/fsp-7.html
(英) http://www.jpf.go.jp/e/culture/topics/movie/fsp7.html
<タイムテーブル>(6作品上映)   *入替制(開場は15分前)
【2/2(金)】
 18:30 その男、凶暴につき(1989/103分/監督:北野武)
  Violent Cop / 1989 / 103 min. / KITANO Takeshi
【2/3(土)】
 13:30 MONDAY(2000/100分/監督:SABU)
  Monday / 2000 / 100 min. / SABU
 16:00 ファンシィダンス(1989/101分/監督:周防正行)
  Fancy Dance / 1989 / 101 min. / SUO Masayuki
 18:30 月はどっちに出ている(1993/109分/監督:崔洋一)
  All Under the Moon / 1993 / 109 min. / SAI Yoichi
【2/4(日)】
 13:30 害虫 (92分)(2001/92分/監督:塩田明彦)
  Harmful Insect / 2001 / 92 min. / SHIOTA Akihiko
 15:15 講演 塩田明彦 監督
  Lecture by SHIOTA Akihiko
 17:30 カリスマ(2001/92分/監督:黒沢清)
  Charisma / 2000 / 103 min. / KUROSAWA Kiyoshi

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座席指定制について – 林 加奈子ディレクター(14)

<前売りでは売り切れなのに、実際には空席が目立つ>というご意見もいただきました。確かに座席は当日券の枚数を確保し、ほかにもプレスやゲスト席などIDパスをお持ちの方々のお座席や、配給が決まっている作品はそちらへもお座席をお渡ししている関係上、前売りの段階から全席を売ってしまうことは不可能な現状がございます。
また前売り券をお買い求めいただいた方の中にはご都合が合わずに、止む無くご来場いただけずに空席になる場合もございますが、これは既に座席指定で販売済みでございますので、重ねて他の方にお回しすることも叶わず、止む無く空いているお席が出来てしまうこともございます。
自由席はお入りになってからはご自由にお好きなお席という良い面がありますが、ご入場の際に階段に整列してしばらくお待ちいただく形になってしまい、それもお客様にはご不便な事があろうかと考えております。座席指定と自由席は、両方とも良い面と不都合な側面があり、事務局でも試行錯誤ではございますが、よりよき方法を探っております。みなさまからの、貴重なご意見には、心から感謝申し上げます。