11/24 『約束』『昼も夜も』 舞台挨拶

11/24 『約束』『昼も夜も』 舞台挨拶
有楽町朝日ホール
  
塩田 明彦(映画監督)
阿部 純子(吉永淳)(俳優)
松浦 祐也(俳優)

林 加奈子(東京フィルメックス ディレクター)
ドン・ブラウン(通訳)
 

『約束』 Promise
日本 / 2011 / 15分
『昼も夜も』 Lifeline
日本 / 2014 / 69分
監督:塩田 明彦 (SHIOTA Akihiko)
 
 
Promise / 約束
Lifeline / 昼も夜も
Japan / 2011 / 15 min.
Japan / 2014 / 69 min.
Directors: SHIOTA Akihiko

11/24 『白い光の闇』 Q&A

11/24 『白い光の闇』 Q&A
有楽町朝日ホール
  
サマン・アルヴィティガラ(編集)
ラル・ハリンドラナス(美術) 

林 加奈子(東京フィルメックス ディレクター)
スヴェンドリー二・カクチ(通訳)
 

スリランカ / 2015 / 82分
監督:ヴィムクティ・ジャヤスンダラ (Vimukthi JAYASUNDARA)
 
 
Dark in the White Light
Sri Lanka / 2015 / 82 min.
Directors: Vimukthi JAYASUNDARA

『華麗上班族』シルヴィア・チャンさんQ&A

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11月26日有楽町朝日ホールにて特別招待作品『華麗上班族』が上映され、シルヴィア・チャンさんが登壇しQ&Aが行われた。大企業を舞台に、成功と富を求める登場人物たちの思惑が絡み合うミュージカル。シルヴィアさんはこの作品で主演、脚本、プロデューサーを務めている。朝日ホールの壇上にシルヴィアさんが姿を表すと、客席から大きな拍手と歓声が上がった。 続きを読む

原節子さまのご逝去に際して

このたびの原節子さまのご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
東京フィルメックスでもこれまでに『東京物語』『お嬢さん乾杯』などの、原さんご出演の作品を上映してまいりました。
折しも開催中の連動上映「松竹120周年祭」では、最終日となる11/27(金)に『晩春』と『東京物語』が東劇で上映されます。
どちらもデジタル修復版で美しく蘇ったDCPでの上映です。
また、東劇の入り口には献花台が用意されているそうです。
この機会に、ぜひご覧ください。

11/27(金)
11:00『晩春』
13:45『東京物語』
18:50『晩春』with English Subtitles

松竹120周年祭公式サイト

晩春(C)1949 松竹株式会社

(C)1949 松竹株式会社

11/23 『わたしの坊や』 Q&A

11/23 『わたしの坊や』 Q&A

有楽町朝日ホール
  
ジャンナ・イサバエヴァ(映画監督)
 
林 加奈子(東京フィルメックス ディレクター)
佐野 伸寿(通訳)
 

カザフスタン / 2015 / 78分
監督:ジャンナ・イサバエヴァ (Zhanna ISSABAYEVA)
 
 
BOPEM
Kazakhstan / 2015 / 78 min.
Director: Zhanna ISSABAYEVA

11/23 『最愛の子』 Q&A

11/23 『最愛の子』 Q&A

有楽町朝日ホール
  
ピーター・チャン(映画監督) 

市山 尚三(東京フィルメックス プログラム・ディレクター)
サミュエル・チョウ(通訳)
 

中国、香港 / 2014 / 130分
監督:ピーター・チャン (Peter CHAN)
配給:ハピネット、ビターズ・エンド
 
 
Dearest / 親愛的
China, Hong Kong / 2014 / 130 min.
Director: Peter CHAN

『ベヒモス』チャオ・リャン監督Q&A

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11月26日、有楽町朝日ホールにてコンペティション作品『ベヒモス』の上映が行われ、Q&Aにチャオ・リャン監督が登壇した。中国・内モンゴル自治区の炭鉱や鉄工所で働く労働者たちを圧倒的な映像で捉えたドキュメンタリー。チャオ監督の『北京陳情村の人々』(09)は第10回東京フィルメックスで上映されている。監督は「前回は次の作品の準備のため来日がかなわず残念でしたが、今回はこの素晴らしい映画祭を体験することができ、嬉しく思っています」と挨拶した。 続きを読む

『酔生夢死』リー・ホンチーさん、ワン・ティンチンさん、カオ・ウェンホンさんQ&A

1126thanatos_0111月26日、コンペティション作品『酔生夢死』(チャン・ツォーチ監督)の上映が行われ、上映後にゲストによるQ&Aが行われた。登壇者は主人公ラットを演じたリー・ホンチーさん、ダーション役を演じたワン・ティンチンさん、プロデューサー・スーパーバイザーのカオ・ウェンホンさん。リーさんは本作の演技によって、今年の台湾金馬奨新人俳優賞を受賞している。  続きを読む

タレンツ・トーキョー オープンキャンパス「ワールドセールスの役割と海外展開について」

1126oc_0111月26日、有楽町朝日ホール11階スクエアBにて、「ワールドセールスの役割と海外展開について」と題したレクチャーが行われた。東京フィルメックス会期中の6日間にわたって開催された映画人材育成プロジェクト「タレンツ・トーキョー2015」の一環として、一般に公開されているもの。講師は、フランスのセールス・エージェント、メメント・フィルムズ・インターナショナルでマネージング・ディレクターを務めるエミリー・ジョルジュさん。メメント・フィルムズがワールドセールスを手がけた、アンソニー・チェン監督のデビュー作『イロイロ ぬくもりの記憶』(第14回東京フィルメックス観客賞受賞)の例を中心にお話いただいた。

メメント・フィルムズ・インターナショナルは12年前に設立され、フランス国内配給とワールドセールスを行っている。ジャ・ジャンクー監督『長江哀歌』(06、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞)、ローラン・カンテ監督『パリ20区、僕たちのクラス』(08、カンヌ国際映画祭パルムドール)、アスガー・ファルハディ監督『別離』(11、ベルリン国際映画祭金熊賞)、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督『雪の轍』(14、カンヌ映画祭パルムドール)といった作品を手掛けている。ジョルジュさんによると一年間に手がける配給作品は6〜8本、セールスは8〜10本ほど。他の会社に比べて非常に限られた数だというが、「一つの作品に時間を掛け丁寧に取り組みたい」ためという。

ジョルジュさんは年に150〜200本ほど、会社に送られてきた脚本を読むそうで、会社全体では400本ほどになる。脚本の段階でセールスを手がけることを決めた場合、監督にはさまざまな助言を与える。『イロイロ』に対しては7つのバージョンを提案したという。一方、『ワンダフル・タウン』(アーティット・アッサラット監督、07)、『長江哀歌』、『別離』といった作品ではほとんど意見を挟むことがなかったそうだ。

1126oc_02とはいえ、脚本段階でセールス・エージェントと契約するのはお勧めしない、とジョルジュさん。エージェントと合わない可能性もあるし、最終的には自分の意志を反映させるべき、という。契約は、映画が完成し映画祭に出品する前がベスト。映画祭は観客やプレスと作品が初めて出会う場所であるため、どの映画祭に出品するかという選択やその場でどのような宣伝を行うかという戦略は、作家のその後のキャリアを相当程度決定することになるからである。

アンソニー・チェン監督とジョルジュさんの出会いは、2010年の東京フィルメックス。タレンツ・トーキョーの前身となるネクスト・マスターズ・トーキョーで講師を務めたジョルジュさんは、最優秀企画賞を獲得した『イロイロ』の構想に注目する。シンガポール出身の監督自身が少年時代に経験したフィリピン人メイドとの交流と別れを元にした物語。「チェン監督はコミュニケーション能力が非常に高い人物で、落ち着きがあり、明確なビジョンを持っていた」とジョルジュさんは賞賛した。

若い映画作家は十分リサーチし、自分に合うエージェントにコンタクトしてチャンスを掴まなければならない。しかし「普通、エージェントは意地が悪いものです」とジョルジュさん。タレンツ・トーキョーで行う5分間のプレゼンテーション演習は彼らにとって貴重な経験だという。短い時間で十分に注意を引き、アピールするスキルは大きな武器となる。

2011年初め、『イロイロ』の企画に対してシンガポール・フィルム・コミッションから50万USドルの支援が与えられるなど資金面での準備は整ったものの、ジョルジュさんは「2011年の間は撮影に入らず、脚本をより良いものにすることに専念するよう助言しました」。作品は2012年に完成し、2013年5月のカンヌ映画祭監督週間に招待されることになる。上映されたのは日曜の午後で、このように注目を集められる時間帯で上映できたことは大きい、とジョルジュさん。効果的な上映時間を得るため、プログラマーとつながりを持つエージェントを伴って映画祭に参加することは大切、とジョルジュさんは強調する。カンヌといえども二週目の水曜日より前に上映できなければ注目を集めることは難しいため、他の映画祭を選んだ方がよい。どの映画祭がベストかはその作品によって異なるが、『イロイロ』の場合は、小さな映画祭では存在感を発揮できなかったかもしれない、とジョルジュさん。そのカンヌで、『イロイロ』はカメラドールを受賞。以降100以上の映画祭で上映され、11月の台湾金馬奨では四冠を達成するなど大きな注目を集めることとなった。

1126oc_03チェン監督は予告編やポスターデザインを自ら提案したという。テーマがよく表現されたメインビジュアルは、多くの国で採用されることになった。メメント・フィルムズでは『イロイロ』のためにフルカラーで詳細なプレスキットを作成したが、通常、若手監督の作品でここまでコストをかけることはない、とジョルジュさんは言う。その後『イロイロ』はヨーロッパで10社、アジアで8社、中東で1社、南米で4社,北米で2社、その他、TVや航空会社にも販売され、非常に成功した例となった。いずれもしっかりした配給会社で、力を入れて宣伝を行ってくれた、とジョルジュさん。

現在、映画のマーケットは「売れるかダメになるか、中庸がなく極端で、非常に厳しい」状況という。テーマが個性的で、人を驚かせるようなコンセプトの作品がヒットする傾向にあるが、非常に個人的でローカルなテーマを扱った『イロイロ』のように、アピールの戦略によって成功する可能性はある。「どちらにせよ、複製や焼き直しではうまくいきません」

セールス・エージェントには熱意と献身が不可欠、とジョルジュさんは強調する。「利益を重視するならば、若い作家の作品は効率が悪いもの。しかし、私たちは可能性に賭けるのです。情熱を持ち、面倒を見てくれるエージェントを選び、ともに歩むべきです」。チェン監督は現在イギリスとアジアを行き来しながら次回作を準備しているといい、「彼はいつでもベストなものを出すと信じている」とジョルジュさんは期待をこめて語った。

「情熱を持ったセールス・エージェント」であるメメント・フィルムズとの出会いを始め、東京で培ったコネクションが『イロイロ』とチェン監督の飛躍につながっている。アジアの若いTalents=才能がふさわしいチャンスをつかむ機会として、タレンツ・トーキョーの今後の発展に注目したい。

(取材・文:花房佳代、撮影:明田川志保)

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第16回東京フィルメックス 開会式

11/21  開会式

TOHOシネマズ 日劇

イ・ヨンガン(釜山映画祭ディレクター)
塩田 明彦(映画監督)
齋藤 敦子(映画評論家・字幕翻訳家)
グレゴリー・ガジョス(アド・ヴィタム買付・編成担当)
 
林 加奈子(東京フィルメックス ディレクター)

サッシャ(J-WAVE)
ショーレ・ゴルパリアン

ムン・ヘソン(通訳)