来日が確定したゲスト情報を、ゲスト・イベントのページに追加しました。
ヴェネチア映画祭で審査員大賞を受賞し、記者会見では映画製作からの引退を公言したツァイ・ミンリャン監督(『ピクニック』)。
同じくヴェネチア映画祭のオリゾンティ部門で上映された『わたしの名前は…』で鮮烈な映画監督デビューを果たした、ファッション・デザイナーのアニエス・トゥルブレ(アニエスベー)監督。
観客との直接のQ&Aも予定されており、貴重な機会です。どうぞお見逃しなく!
また『わたしの名前は…』作品詳細ページの「ムービー」タブには、映画から部分抜粋を2点、ご紹介しています。撮影もアニエス・トゥルブレ監督自身が担当しています。瑞々しい映像センスを、その目でお確かめください。
>>「ゲスト・イベント」ページ
>>『ピクニック』
>>『わたしの名前は…』
ニュース/事務局からのお知らせ
朝日ホールのスクリーン位置について
過去2年間に実施しました、有楽町朝日ホールでの映画祭期間中の仮設スクリーンの設置は、今年はありません。従って会場の常設スクリーンの位置(フィルメックスでは2010年以前)での上映となります。
上映作品の詳細情報を更新中!
今年のコンペティションと特別招待作品の詳細情報を更新しました。
チラシよりも詳しく解説しています。また、監督のプロフィールや、一部の作品には監督から寄せられたコメントも掲載しています。さらに、ムービーのタブでは、予告編をご紹介している作品もございます。
鑑賞作品を選ぶ際の参考に、ぜひチェックしてみてください!
『ピクニック』ツァイ・ミンリャン監督
映画祭のチラシが完成しました
映画祭のチラシが完成しました。上映作品の解説はもちろん、上映スケジュールやチケット情報、地図など、このチラシを持てば映画祭への準備は完璧です。
今週末から都内の劇場を中心に、配布を予定しております。
ぜひお手に取ってご活用ください。
上映およびQ&Aスケジュール 決定
第14回東京フィルメックス(11/23〜12/1開催)の上映スケジュールが確定しました。上映後に観客との間で行なわれるQ&Aの予定もあわせて、公式サイトに掲載いたしました。
イランの巨匠モフセン・マフマルバフ監督が審査委員長として、また最新ドキュメンタリー映画『微笑み絶やさず』を携えて来日します。他にも、カンボジアのリティ・パニュ監督(『THE MISSING PICTURE(英題)』カンヌ映画祭ある視点部門最優秀賞)や、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのダニス・タノヴィッチ監督(『鉄くず拾いの物語』ベルリン映画祭審査員大賞、男優賞、エキュメニカル賞受賞)などの巨匠たちが、世界中で話題になった最新作の日本初上映にあわせて来日し、観客との白熱した質疑応答を行ないます。
もちろん、コンペティション部門からもシンガポールのアンソニー・チェン監督(『ILO ILO(英題)』カンヌ映画祭カメラドール(最優秀新人監督賞)受賞)や、フィリピンのハンナ・エスピア監督(『トランジット』(アカデミー外国語映画賞フィリピン代表)など<映画の未来>を担う期待の若手監督の参加が決定しています。
映画祭でこそ味わえる、熱気と興奮を、ぜひご体験ください。
>>上映スケジュール
オープニング作品『罪の手ざわり』邦題決定!
今年の東京フィルメックスのオープニング上映作品で、カンヌ映画祭の脚本賞に輝いたジャ・ジャンクー監督の「A Touch of Sin」の日本公開タイトルが『罪の手ざわり』に決定しました。
『罪の手ざわり』作品詳細
ボランティアスタッフ、追加募集!
第14回東京フィルメックスのボランティアスタッフの追加募集を開始しました。
たくさんの方からのご応募をお待ち申し上げております。
第14回東京フィルメックスボランティアスタッフ募集について
第14回東京フィルメックスラインナップ発表!
第14回東京フィルメックスのラインナップが発表されました!
オープニングはジャ・ジャンクー監督『A Touch of Sin(英題)』。
会見には、コンペティション部門で上映される『祭の馬』の松林要樹監督、『トーキョビッチ,アイラブユー』の吉田光希監督をお迎えしました。
11/23〜12/1まで、会場でみなさまをお待ち申し上げております。
特集上映:生誕100年 中村登
2013年8月4日に生誕100年を迎える中村登は、松竹の看板監督として生涯に82本の劇映画を残しました。特に文芸映画で高い評価を得ており、『古都』(63)と『智恵子抄』(67)で2度、アカデミー外国語映画賞にノミネートされています。8月28日から開催される第70回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門にて、『夜の片鱗』(64)がニュープリントで上映されます。
第14回東京フィルメックスでは、この『夜の片鱗』を始めとした中村登監督の特集上映を行ないます。その他の作品については、後日、発表いたします。
『夜の片鱗』
(The Shape of Night/1964年/106分)
■監督:中村登 脚本:権藤利英 原作:太田経子
■ 出演:桑野みゆき、平幹二朗、園井啓介、岩本多代 、富永美沙子、菅原文太
■ あらすじ:19歳の芳江(桑野)は、工場で働くかたわら、夜はバーに勤めていた。そこで知り合ったサラリーマンの英次(平)に人生を託して身体を許したが、実は彼はヤクザ組織に身を置いていた。やがて金を無心するだけでなく、売春を強要するようになった英次に耐えきれなくなった芳江は逃げ出そうとするが…。どうしようもない男と知りつつ離れることのできない、複雑な心理に揺れ動く女性を桑野みゆきが好演。印象的な色彩設計やカメラワークが深みのある美しさを生み、物悲しさをたたえた叙情的な世界を作り出すことに成功している。
【ヴェネチア国際映画祭クラシック部門 ステファノ・フランチャ・ディ・チェッレェ氏(Stefano Francia di Celle)コメント】
——スタイリッシュな演出と、美しき桑野みゆきの鮮烈な演技との、巧みなバランス。桑野は『青春残酷物語』(大島渚)で欧米の観客に知られている。そして中村登を同時代の松竹ヌーヴェルヴァーグの巨匠たちと比べて見ることは、とても意義があるだろう。そこには、女性への虐待、解放への苦闘、急激な経済成長の中での社会環境の過酷さといった共通したテーマが見られる。しかし、他の巨匠たちが自らの映画的・文化的な探求を進めるのに対して、中村監督はそうした状況を背景にしながらも、主人公の女性がたどる”遥かな旅”にあらゆる人が自分を重ね合わせられるような物語を紡いでいる。『夜の片鱗』は、作家的な映像の探求、社会問題、大衆映画的な訴求力との間にある興味深く、巧みなバランスを体験できるだろう。
【中村登プロフィール】
1913年8月4日、東京・下谷に生まれる。1936年東京大学文学部卒業と同時に助監督試験を受けて松竹に入社、大船撮影所で斉藤寅次郎、島津保次郎らにつく。1941年6月監督に昇進、記録映画『生活とリズム』(1941)を1作目に製作。続いて同年に劇映画としてのデビュー作である『結婚の理想』(1941)のメガホンを執る。『我が家は楽し』(1951)では、大船調のホーム・ドラマで優れた演出ぶりを発揮して好評を得る。松竹カラー映画の2作目となる『夏子の冒険』(1953)では、カラー映画にふさわしい華麗な演出を展開し、第一線監督としての名声を築いた。 川端康成原作の『古都』(1963)は、岩下志麻の二役で双生児を登場させる物語のユニークさと京都の季節ごとの美しさを折り合わせた作品となり、アカデミー外国語映画賞にノミネートされる。有吉佐和子の原作を映画化した『紀ノ川』(1966)は、明治、大正、昭和に生きた女の姿を描き出し、ベテラン監督の風格を見せつけた名作である。1981年5月20日、死去。享年68才。勲四等旭日章を受勲。
*英語字幕付きニュープリントは、東京都及び東京都歴史文化財団の協力により作成されます。