11月23日(土)、TOHOシネマズ日比谷スクリーン12にて特別招待作品『夢の裏側〜ドキュメンタリー・オン・シャドウ・プレイ』が上映された。オープニング作品『シャドウプレイ』の準備段階から中国上映までの期間、その制作過程を追ったドキュメンタリー。上映後のQ&Aには、マー・インリー監督が登壇した。
冒頭、市山尚三東京フィルメックス・ディレクターより、『夢の裏側』が2018年の台北金馬奨に続いて、世界で2回目の上映であることが紹介された。マー監督によれば、スタッフもまだ見ておらず、監督自身が台北金馬奨以来で本作を鑑賞したという。貴重な機会を得たことを知り、会場には感謝の雰囲気が広がった。
市山ディレクターから制作の経緯を尋ねられると、「過去にもロウ・イエ監督作品の制作過程は撮られているが、いわゆるメイキングであり、素材資料としてだった。4年前に本編である『シャドウプレイ』の制作に着手したときから、きちんとしたドキュメンタリー作品として作りたいという思いがあった」とマー監督は語った。
マー監督がドイツで映画制作について学び、自身の作品は1本を除きドキュメンタリー作品であることにも、今作をドキュメンタリーにした要因として触れていた。
会場には、『シャドウプレイ』から続けて鑑賞した観客も多かった様子で、両者を見比べた上での質問がいくつも出た。
客席からの最初の質問は、エディソン・チャン演じるアレックスが本編でほとんど写っていない理由について。マー監督によれば、ロウ監督は彼をよい役者だと評価しており、チャンも久しぶりの映画出演に意欲的で真面目に取り組んでいたという。「彼の役は本編でも重要な役だったが、検閲での要求により出演シーンは削除せざるを得なかった」と説明した。
続いて、「台北金馬奨での上映時と今回で内容に違いがあるか」という質問に対して、「結論部が違っている」とマー監督は語り、今回が完全版のワールドプレミアだったことが明らかになった。中国国内での上映については、「私自身はできるだけ多くの人に見てほしい。編集のし直しや修正の要求があるだろう」とのことで、公開できるかは未定だという。
さらに、『シャドウプレイ』の上映許可を得るまでに2年間かかったことを踏まえ、中国の検閲の実情について話が及んだ。マー監督は電影局に対する一連の手続きを説明した後で、「ロウ・イエ監督の作品は、メインストリームから外れているかもしれないし、内容に問題があるのかもしれない。映画言語が他の監督と違うのかもしれない。検閲は通りにくい」と話した。
最後も、『夢の裏側』に撮影していたシーンが『シャドウプレイ』で見覚えがないと指摘があり、マー監督は「自分の記憶違いでなければ」と断った上で、「完成時はそのシーンは入っていたが、その後の検閲で削除することになった」と説明した。
遅い時間にかかわらず、多くの観客が残ってのQ&Aも残念ながら時間切れとなった。今作の本編『シャドウプレイ』は2020年にアップリンクより配給予定。11月25日(月)には、有楽町朝日ホールにて、ロウ・イエ監督の『ふたりの人魚』が上映され、Q&Aにはロウ監督が登壇する。
(文・山口あんな、写真・明田川志保)
ニュース/デイリーニュース
【レポート】ロウ・イエ監督『シャドウプレイ』Q&A
11月23日(土・祝)、有楽町朝日ホールにて、第20回東京フィルメックスのオープニング作品としてロウ・イエ監督の『シャドウプレイ』が上映された。本作は、都市再開発を巡る殺人事件の謎を追う1人の刑事と、5人の男女の愛と欲望が描かれるクライムサスペンスだ。中国、香港、台湾をまたぎながら、中国が辿った30年間の歴史を浮き彫りにする。上映後にはロウ・イエ監督が登壇し、「フィルメックスに戻ってくることができてとても嬉しいです」と挨拶。市山尚三東京フィルメックス・ディレクターも「第1回の最優秀作品賞を受賞した『ふたりの人魚』の監督であるロウ・イエさんを、第20回という節目の年のオープニングで迎えられることを、非常に嬉しく思っています」と述べ、会場はあたたかな拍手に包まれた。
2013年に広州市で実際に起きた汚職事件がもとになっている今作。その制作の背景を市山ディレクターに聞かれ、広州市内の真ん中にある「村」の存在が大きかったと話すロウ・イエ監督。「そこはビジネス街に囲まれた『村』で、空間的に非常に特別な場所でした。高層ビルが建っている中で昔のままの『村』が残っている。そんな珍しいロケーションから、『シャドウプレイ』を作る発想を得たんです。もしこの場所に出会わなかったら、この映画は撮らなかったと思いますね。すべての出発点は『村』ありきだったんです」と経緯を語ってくれた。
続いて観客から、「リアルな事実に基づいて作られた物語の中に、刑事ものや犯罪ものに見られるような派手な見せ場やアクションシーンをいくつか盛り込んだのは、監督自身そうしたエンターテインメント要素が好きだからか?」という質問が挙がった。「この物語は実際に起きた事件をベースにしていますが、人間関係の描き方はオリジナルで作り上げたものなんですね。先ほども話した『村』は非常に複雑な場所で。周辺との関係、政府との関係、実業家や官僚との関係、その他さまざまなことが入り乱れて、この『村』に凝縮されている。つまり『中国の生きた標本のような地区』でもあるんです。そこにジャンル映画の要素を持ち込むことによって、個人的なことが描けるかもしれないと思ったわけです。社会的な事件を背景としながらも、人と人との関係、なにより『人間』をしっかりと描くこと、それが僕の目標でした」と監督。
合わせてロケで「村」に行った時のことを回顧。「そこから周囲のビジネス街のオフィスまで、5分以内で歩き通せるんです。つまりその場所はその時間内で、30年前の中国から現在の中国までを一気に行き来できる。そのことに非常に不思議な感覚を覚えました。それで映画を通して、それぞれの時代のスピードと落差、そして異なる年代でありながらも同じ場所で物事が起きているという不思議な感じを表現したいと思いました。そのような場所に生きる人々への影響も非常に大きかったと思うので、その機微も描きたかったわけです」と振り返った。
質問は、劇中で効果的に使われる中国の流行歌「夜」と「一场游戏一场梦」のこと、もともとは曲名である「风中有朵雨做的云」をなぜ中国語の映画タイトルにしたのかまで及んだ。監督は中国の歌謡界に精通している質問者に驚きつつ、「映画のタイトルにした『风中有朵雨做的云(風のなかに雨でできた一片の雲)』とエンディング曲の『一场游戏一场梦(一夜のゲーム、一夜の夢)』、僕自身はどちらかというと後者の歌のほうが好きなんです。なのでそちらをタイトルにつけようと思ったんですが、国家電影局からそのタイトルはよくないと言われて、前者に変えたんです。ただしこれらの歌が映画の内容を決定的にするかというと、そうではないと思いますね。映画の内容と関係はあるけれども、映画自体さらに重要な意味を持っていると思います。それから『夜』と『一场游戏一场梦』はどちらも夢について歌っていて、素敵な曲です。暗闇の夢の中に帰っていくわけですが、劇中ではその夢は決して美しい夢ではなかったということですね」と説明した。
最後に全体の構成、とりわけ時間設計や撮影技法、編集について問われると、「できるだけドキュメンタリー風に撮りたかったので、手持ちカメラによる映像や監視カメラの映像を使いました。それらはいかにも今日らしい撮り方であると思います。また時空間の処理については、脚本段階では過去と現在を交互に語っていくという案でした。でも撮影の準備と同時進行で脚本を書いていったので、撮影時も編集時もどんどん変更を加えていきましたね」と話してくれた。まだまだ観客からの質問が飛び出しそうだったが、あっという間に時間は過ぎていき、大きな拍手を背に監督は会場を後にした。
『シャドウプレイ』は2020年2月にアップリンク配給で公開が決定している。ロウ・イエ監督の意欲作をぜひ堪能してほしい。
(文・福アニー、写真・白畑留美、明田川志保)
【レポート】開会式
第20回東京フィルメックス、開幕!
11月23日(土・祝)、有楽町朝日ホールにて、第20回東京フィルメックスの開会式が行われた。昨年の主力スポンサーだった木下グループによる支援がなくなり、一時期は開催が危ぶまれていたが、今年新たにシマフィルムの支援を得て開催する運びとなった。本映画祭を立ち上げ、今夏に映画の国際交流への功績を顕彰する第37回川喜多賞を受賞した、市山尚三東京フィルメックス・ディレクターが登壇。満席の観客を前に、「今回、本当に多大なご支援をみなさんにいただきました。とくに新しくスポンサーになっていただきましたシマフィルム様には、心から感謝申し上げたいと思います」と謝辞を述べた。
そしてもうひとつ伝えたいこととして、先日行われた第61期日本映画ペンクラブ総会で、東京フィルメックスが日本映画ペンクラブ賞を受賞したことを挙げた。第20回という区切りの年に、東京国際映画祭とは違うスタンスで、映画文化の振興と、映画を通じた国際交流に尽力してきたことに対して評価されたという。「これもひとえに、いつも支えていただいているスポンサーの方々、観客の方々によるものだと思います。ここで日本ペンクラブさん、支えていただいた方々に感謝申し上げたいと思います」と市山ディレクター。
続いてコンペティション部門の審査員が紹介され、今年の特別招待作品『ある女優の不在』で主演した女優のベーナズ・ジャファリさん(イラン)、昨年のコンペ部門最優秀作品賞受賞の『アイカ』で主演した女優のサマル・イェスリャーモワさん(カザフスタン)、写真家の操上和美さん(日本)、深田晃司監督(日本)の4名が登壇。審査委員長を務める予定だったシュウ・ケイ監督(香港)が昨今の香港事情で急遽来日できなくなってしまったため、代わりに映画批評家で映画祭プログラマーのトニー・レインズさん(イギリス)の名前が呼ばれると、会場からはどよめきとさらに大きな拍手が。「本当に急だったんですが、一昨日お引き受けいただいて」と市山ディレクターが言うと、「フィルメックスを助けたい、市山さんの願いであれば喜んで、ということで参りました」とトニーさんも笑顔で応えた。
トニーさんは「審査員全員、ここにこうしていられることを本当に名誉に思います。市山さんにとってもフィルメックスにとっても激動の年だったと思いますが、そうしたチャレンジを受け止めて、乗り越えてこられた。今年のコンペはとても力強い作品が揃っているので、私たち審査員にとっても非常に難しい審査になるのではないかと思います」と意気込んだ。前回に審査委員長をしたときのオープニングでは安倍晋三首相にまつわるジョークを言って会場を沸かせていたが、今回は今朝ロンドンから着いたばかりで時差ボケがひどいため、クロージングにはいいジョークを飛ばしたい、とお茶目な一面ものぞかせた。
今年のコンペティション部門は、日本映画2作品を含む全10作品。最優秀作品賞と審査員特別賞などの審査結果は、11月30日(土)に行われる授賞式にて発表される。今回は阪本順治監督の特集上映や歴代受賞作投票で特に人気の高かった3作品を上映するほか、ロウ・イエ監督のオープニング作品からウェイン・ワン監督のクロージング作品まで揃う特別招待作品も。また、独立映画鍋との共催企画「映画の働き方改革」や一般公募批評の「振り返り合評会」など、多彩な関連イベントも組まれている。
個性豊かなプログラムで、アジアを中心とした新進映画の息吹が感じられる9日間。自分と世界を繋げてくれる「映画」、その未来への期待が膨らむ映画祭が、今年も開幕した。
(文・福アニー、写真・明田川志保、白畑留美)
【どなたでも参加できます!】第20回東京フィルメックス作品批評 振り返り合評会
昨年同様、第20回東京フィルメックスの上映作品を鑑賞後、書かれた批評を一般から公募します。映画祭の最終日には4回目として、ふりかえりを行い、講師から講評していただきます。優れた批評は、映画祭期間終了後に、公式サイトで公表し、批評について考える機会を広げることも目指します。
第4回「ふりかえりと合評会」
日時:12月1日(日)13:10-14:00
場所:有楽町朝日スクエア
登壇者:古賀重樹(日本経済新聞)、齋藤敦子(字幕翻訳家・映画評論家)
◎批評投稿規定
対象作品:第20回東京フィルメックス上映作品(部門は不問)
内容:日本語であれば批評の形式は自由です(複数の上映作品や、映画祭上映作品以外と関連させて批評してもかまいません)。
文字数:2,000字以内
執筆された批評のWord形式の原稿ファイル完成後、下記のフォームより必要情報をご入力下さい。
必要事項を記入の上、フォームを送信頂くと、原稿ファイルの提出アップロード先(dropbox)リンクが表示されます。
尚、提出された原稿の修正や変更・差替えはお受け出来かねますので、ご容赦ください。
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参加用フォームURL:https://questant.jp/q/filmex-critic2019
お問い合わせ先:info@filmex.jp
投稿締切:2019年11月28日(木)23:59
<「映画」の時間プラス>「夜明け」バリアフリー上映
第20回東京フィルメックス開催に先駆け、11月23日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町にて「映画の時間プラス」が行われた。
今回の「映画の時間プラス」で上映されたのは、第19回東京フィルメックスのコンペティション部門でスペシャル・メンションを受賞した広瀬菜々子監督長編デビュー作の『夜明け』だ。今年は字幕に加えて、音声ガイドの導入も試みたバリアフリー上映を行った。
上映後は、広瀬菜々子監督と字幕担当の山上庄子さん(写真右から2人目)、また音声ガイド担当の松田高加子さん(写真右端)も登壇され、それぞれの思いを語った。
広瀬菜々子監督は「記念すべき第20回東京フィルメックス に『夜明け』を上映していただき、本当に嬉しく思っています」と述べ、市山ディレクターに「今回のバリアフリー上映の製作では、どのようなところに苦労されたか」と聞かれると「映画の本質に関わるとこを突きつけられる瞬間がたくさんあり、そこをどう伝えるかが難しくスタッフの方ともかなり議論を重ねました」と答え、それぞれの担当者もそれに大きく頷き、字幕を担当された山上さんは『夜明け』はまさにバリアフリー製作者にとって課題のような作品だったと述べた。
こうした字幕や音声ガイド製作には、必ずモニター検討会が設けられる。モニター検討会では、製作者のみならず障がいのある当事者や監督も参加し確認を行う。しかし、バリアフリー制作では監督が携わらないで制作を行う事もあると言う。しかし、今回のように監督と共に作り上げた作品には、「映画を楽しむ当事者への伝わりやすさだけでなく、その映画の持っている作品性にも踏み込んだ奥行きのある演出ができた」と山上さんは語った。
実際、字幕ではセリフに合わせて主人公の名前をただ表示するのではなく、そのシーンに合わせて表示名を変化させている場面がある。そして、それは当事者への説明ということだけではなく、確かに映画の作品性に合わせて行われた演出であると言えた。
観客からは、全体的にほぼ手持ちのカメラを使われていたことの理由を聞かれ、広瀬監督は「誰かがあたかも演者の後に付いて見ているようなカメラワークにすることで、演者さんの目線にも敏感になれるような表現を目指した」と語られた。そして、今回の音声ガイドでも、主人公が恐る恐る家の中を見渡すシーンなどでまさにこう言った“目線”の描写が細かくなされている。
観客から、音声ガイド制作にあたってもこのようなカメラワークや監督の意思を普段から意識されてつくるのかという質問が問われると、松田さんは「専門的には製作者の主観や監督の意志よりも、見えるままに伝えるということを大事にしている」と語り、今回はまさにそうした監督の意志とカメラワークとがマッチしていた作品であったために音声ガイドでもまるで主人公と一緒に辺りを見渡しているかのように表現したと語った。
映画のラストシーンについての感想で、不器用な青年の思い切った行動が覚悟のようにも見える一方で身勝手であるとも見受けられたという意見に対して監督は、「一人一人の人間が抱える大きな矛盾を思い切って描きたかった」と述べ、そうして映画を楽しむことによっって“問い”が生まれることが本来の映画の持っている豊かさではないかと語った。
広瀬菜々子監督の新作『つつんで、ひらいて』は12月14日イメージフォーラムにて上映。
『夜明け』にて、若者が他者の期待に応えようとする気持ちと自身の感情とのせめぎ合いを巧みに表現した広瀬監督が1万5000冊をデザインした装幀者、菊地信義を映したドキュメンタリー。
(文・柴垣萌子、写真・明田川志保)
豊田利晃監督最新作『狼煙が呼ぶ』緊急上映決定!
12月1日(日)、第20回東京フィルメックスの最終日に急遽、「特別上映作品」として、豊田利晃監督最新作の短編映画『狼煙が呼ぶ』の上映&舞台挨拶が決定!
日時:12月1日(日)開場9:40 舞台挨拶:10:00 ※10分間の舞台挨拶の後、本編上映になります。
登壇ゲスト:豊田利晃監督、渋川清彦、飯田団紅(切腹ピストルズ隊長)
料金:当日料金<1000円> ※現金受付・自由席・セブンチケットでの取扱はございません。
『狼煙が呼ぶ』 |
日本 / 2019 / 16min. 監督:豊田利晃 |
少女が家の蔵で見つけた拳銃は神社に集まった男たちが知っていた… 現代、家の蔵の中で古びた拳銃を見つける少女。それを手にし、過去に思いをはせるところから物語は始まる。そしてその拳銃を巡り、過去の因果が蘇ってくる・・・。果たしてそこにはどんな物語があったのか。渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、松田龍平、中村達也、伊藤雄和、仲野茂、MASATO、MIU など豪華出演者による20分の短編映画が誕生。 |
豊田利晃監督コメント |
急遽、東京フィルメックス映画祭で上映していただくことが決まり嬉しく思います。16分の短い映画ですが、映画の値段や価値というのは長さで決まるのでしょうか? 携帯で映画を見る時代に、新たな問いかけを映画界にしたいと思います。そして、多くの矛盾に溢れるこの国で、立ち上がる意志を誰もが共有しなければならないと思います。 |
「上映の経緯」市山尚三(東京フィルメックス・ディレクター) |
豊田監督より「可能であればどこかで上映してほしい」というリクエストがあり、検討した結果上映することを決定しました。通常は公開済み作品はあまり上映しないのですが、フィルメックスで何度も作品を紹介してきた豊田監督の渾身の力作であり、ここで上映することによって海外展開のきっかけになるかもしれないということもあった。 |
※イベント内容・ゲストにつきまして、事前の予告なく変更する可能性がございます。
上映スケジュール・作品詳細を更新しました
上映スケジュールを公開しました!
大変長らくお待たせいたしました。
第20回東京フィルメックスの上映スケジュールを公式サイトにて公開いたしました。
詳しくはこちらからご確認ください。
作品詳細をHPに更新しました!
第20回東京フィルメックスで上映する全作品の詳細ページを更新致しました。
詳しくはこちらからご確認ください。
チケット発売は11月3日(日)から!
今年も映画祭のチケットをセブンチケット、TOHOシネマズVitにて11月3日(日)より販売します。
前売り券は1,400円、会期中券は1,900円にてお買い求め頂けます。
また、U-25割などの割引もご用意しております。
詳しくはこちらからご確認下さい。
東京フィルメックス・コンペティション部門の上映作品を発表しました
■東京フィルメックス・コンペティション
世界的に大きな注目を集めるアジアからは、才能ある新鋭たちが次々と登場しています。そんなアジアの新進作家が2018年から2019年にかけて製作した作品の中から、10作品を上映します。また5名からなる国際審査員が、最優秀作品賞と審査員特別賞を選び、11/30(土)に行われる授賞式で発表します。(日本語タイトル横の★=長編監督デビュー作)
上映作品の詳細、上映スケジュールについては近日、公式サイトにて発表いたします。
「水の影」 Shadow of Water |
インド / 2019 / 116分 監督:サナル・クマール・シャシダラン(Sanal Kumar SASIDHARAN) |
「昨夜、あなたが微笑んでいた」★ Last Night I Saw You Smiling |
カンボジア・フランス / 2019 / 77分 監督:ニアン・カヴィッチ(NEANG Kavich) |
「熱帯雨」 Wet Season |
シンガポール / 2019 / 103分 監督:アンソニー・チェン(Anthony CHEN) |
「評決」★ Verdict |
フィリピン / 2019 / 126分 監督:レイムンド・リバイ・グティエレス(Raymund Ribay GUTIERREZ) |
「ニーナ・ウー」 NINA WU |
台湾・マレーシア・ミャンマー / 2019 / 102分 監督:ミディー・ジー(Midi Z) |
「気球」 Balloon |
中国 / 2019 / 102分 監督:ペマツェテン(Pema Tseden) |
「春江水暖」★ Dwelling in the Fuchun Mountains |
中国 / 2019 / 154分 監督:グー・シャオガン(GU Xiaogang) |
「波高 (はこう)」 Height of the Wave |
韓国 / 2019年 / 94分 監督:パク・ジョンボム(PARK Jung-Bum) |
「静かな雨」 |
日本 / 2019年 / 99分 監督:中川龍太郎(NAKAGAWA Ryutaro) 配給:Tokyo New Cinema © 2019「静かな雨」製作委員会 / 宮下奈都・文藝春秋 |
「つつんで、ひらいて」book-paper-scissors |
日本 / 2019年 / 94分 監督:広瀬奈々子(HIROSE Nanako) 配給:マジックアワー ©2019「つつんで、ひらいて」製作委員会 |
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特別招待作品 / フィルメックス・クラシックの上映作品を発表しました
■特別招待作品
今年も映画の最先端を切り拓いてゆく、気鋭の監督たちのとびきりの新作と、優れた旧作のデジタルリマスター版をご紹介します。 いずれも強烈な作家性が発揮された、これらのバラエティ豊かな作品からは、映画の多彩さがうかがえるでしょう。
上映作品の詳細、上映スケジュールについては近日、公式サイトにて発表いたします。
「シャドウプレイ」 The Shadow Play【オープニング作品】 |
中国 / 2018 / 125分 監督:ロウ・イエ(LOU Ye) 配給:アップリンク (c) DREAM FACTORY, Travis Wei |
「カミング・ホーム・アゲイン」 Coming Home Again【クロージング作品】 |
アメリカ・韓国 / 2019 / 85分 監督:ウェイン・ワン(Wayne WANG) |
「完全な候補者」 The Perfect Candidate |
サウジアラビア・ドイツ / 2019 / 101分 監督:ハイファ・アル=マンスール(Haifaa Al MANSOUR) |
「ヴィタリナ(仮題)」 Vitalina Varela |
ポルトガル / 2019 / 124分 監督:ペドロ・コスタ(Pedro COSTA) 配給:シネマトリックス |
「ある女優の不在」 3 faces |
イラン / 2018 / 101分 監督:ジャファル・パナヒ(Jafar PANAHI) 配給:キノフィルムズ |
「夢の裏側〜ドキュメンタリー・オン・シャドウプレイ」 A Documentary on the Shadow Play |
中国 / 2019 / 94分 監督:マー・インリー(MA Yingli) 配給:アップリンク |
■特別招待作品 フィルメックス・クラシック
近年の上映環境の変化や技術の革新にあわせて、過去の作品を現代に甦らせる試みが、世界各地で行なわれています。巨匠たちの名作や、映画史的に重要な位置づけにありながら上映の機会が限られていた作品をスクリーンで観ることは、「新作」に触れるような新鮮な驚きと喜びをもたらしてくれることでしょう。
「牛」 The Cow |
イラン / 1969 / 105分 監督:ダリウシュ・メールジュイ(Dariush MERHRJUI) |
「HHH:侯孝賢」 HHH: A Portrait of Hou Hsiao-Hsein |
フランス・台湾 / 1997 / 91分 監督:オリヴィエ・アサイヤス(Olivier ASSAYAS) |
「フラワーズ・オブ・シャンハイ」 Flowers of Shanghai |
台湾 / 1998 / 130分 監督:ホウ・シャオシェン(HOU Hsiao Hsein) ©1998/2019 侯孝賢映像製作社・松竹株式会社 |
「大輪廻」 The Wheel of Life |
台湾 / 1983 / 104分 監督:キン・フー、リー・シン、パイ・ジンルイ(King HU, LEE Hsing, PAI Ching-Jui) |
「空山霊雨」 Raining in the Mountain |
台湾 / 1979 / 120分 監督:キン・フー(King HU) © 1979 Lo & Hu Co-Production Ltd. / © 2018 Taiwan Film Institute. All rights reserved. |
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●特集上映 阪本順治 / 歴代受賞作品人気投票上映の作品はこちら
特集上映 阪本順治 / 歴代受賞作品人気投票上映の作品を発表しました
■特集上映 阪本順治
東京フィルメックスでは今年でデビュー30周年を迎える阪本順治監督の作品を映画祭会期に先行して10月で閉館する有楽町スバル座にて上映しています。阪本フィルモグラフィー厳選の3作品を有楽町朝日ホールで上映いたします。
「鉄拳」 Tekken |
日本 / 1990 / 128分 監督:阪本順治(SAKAMOTO Junji) ©1990/写真提供:リトルモア |
「ビリケン」Billiken |
日本 / 1996 / 100分 監督:阪本順治(SAKAMOTO Junji) |
「KT」KT |
日本、韓国 / 2002 / 138分 監督:阪本順治(SAKAMOTO Junji) |
■歴代受賞作人気投票上映
東京フィルメックスでは、節目の20回を迎える今年、歴代の受賞作品人気投票を実施。去る8/22(木)〜9/10(火)の間、映画ファンの皆さんの投票を受け付けました。その結果、上位の以下の3作品を上映いたします。
「ふたりの人魚」Suzhou River |
中国 / 2000 / 83分 監督:ロウ・イエ(LOU Y)e |
「息もできない」Breathless |
韓国 / 2009 / 130分 監督:ヤン・イクチュン(YAN Ik-june) |
「ふゆの獣」Love Addiction |
日本 / 2010 / 92分 監督:内田伸輝(UCHIDA Nobuteru) 配給:マコトヤ |
尚、人気投票の上位の結果は次の通りです。投票にご協力いただいた皆さまには厚く御礼申し上げます。
1位 「SPL<殺破狼>」 監督:ウィルソン・イップ / 香港
2位 「ふゆの獣」 監督:内田伸輝 / 日本
3位 「天使の眼、野獣の街(映画祭題:アイ・イン・ザ・スカイ)」監督:ヤウ・ナイホイ / 香港
4位 「息もできない」 監督:ヤン・イクチュン / 韓国
5位 「ふたりの人魚」 監督:ロウ・イエ / 中国
尚、「SPL<殺破狼> 」「天使の眼、野獣の街」の2作について、上映すべく調査を行いましたが、権利元や素材の確認が出来ず、上映を断念せざるを得なかったこと申し添えておきます。
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