開会式
TOKYO FILMeX ( 2014年11月22日 17:00)
東京・有楽町朝日ホールで11月22日、第15回東京フィルメックスの開会式が行われた。まず始めに登壇した林 加奈子東京フィルメックス・ディレクターは、「厳選の25本が集まるまでの道のりには、幾つものミラクルやサプライズがありました。諦めないでこの日を迎えられる喜びを噛み締めています」と現在の気持ちを述べた。その後、関わった全ての人へ感謝の念を伝え「一本一本、作り手の勇気と覚悟と、そして愛をまっすぐに受け止めてご紹介します」と力強い開幕宣言を行い、映画祭の幕が上がった。
続いて、今年のコンペティション審査員が紹介された。審査委員長は東京フィルメックスではおなじみのジャ・ジャンク―監督。残念ながら初日からの来場は叶わなかったが、ビデオメッセージで「審査員を担当させていただき大変光栄です。映画祭期間中はほかの審査員と共に、世界各国から参加した素晴らしい作品の数々を観ることができると信じています。早くフィルメックスの映画を観たいですね。明日お会いしましょう!」と挨拶を行った。
続いて東急文化村美術・映像事業部プログラミングプロデューサーの中村由紀子さん、撮影監督の柳島克己さん、フィルムパブリストのリチャード・ローマンドさんが登壇するとそれぞれに大きな拍手が送られた。もう一人の審査員、台湾の映画評論家・張昌彦さんは、明日からの参加となった。どの審査員も毎年フィルメックスには大きな関心を寄せているとのこと。そんなフィルメックスを愛する5名で今年の独創性あふれるコンペティションの審査を行う。
今年も大勢の観客の熱気に包まれて幕を開けた東京フィルメックス。11月29日(土)には、コンペティション部門9作品を対象とした最優秀作品賞、審査員特別賞のほか、学生審査員が選出する学生審査員賞、特別招待作品も含めて対象となる観客賞が発表される。また、特集上映ではデヴィッド・クローネンバーグ監督が学生時代に制作した2本の自主映画と、「1960-破壊と創造のとき-」と銘打たれた情動ほとばしる傑作日本映画3作品が朝日ホールで上映される(11月29 日よりヒューマントラストシネマ有楽町にて連動上映)。こちらの貴重な上映もお見逃しなく。
(取材・文:高橋直也、撮影:明田川志保、白畑留美、関戸あゆみ、中堀正夫、船山広大)
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