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特集上映『限定!川島パラダイス♪』

共催:松竹 <字幕制作>東京都東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:日活

川島雄三監督(1918-1963)は松竹、日活、東宝、大映などで活躍しました。意欲的に話題作を発表し続けていたさなか、45歳でこの世を去ります。客観的かつシニカルな「重喜劇」とも称されるスタイルは、今でも多くの映画ファンの心を掴んでいます。
その幅広いフィルモグラフィーの中から1950年代の傑作4本に注目、英語字幕付きニュープリントによる上映で、世界にKAWASHIMAブームを巻き起こします。

川島雄三監督プロフィール

1918年、青森県下北郡田名部町(現在のむつ市)に生まれる。明治大学を卒業後、松竹に入社。島津保次郎、小津安二郎、木下惠介らの助監督をつとめ、44年、田中絹代主演の『還って来た男』で監督デビュー。その後はナンセンス・コメディーの傑作『シミキンのオオ!市民諸君』(48)など主にプログラム・ピクチャーを監督していたが、下町の風俗を生き生きととらえた『とんかつ大将』(52)では新境地を開拓した。54年、『昨日と明日の間』を最後に、製作を再開した日活に移籍。和製スクリューボール・コメディ『愛のお荷物』(55)、傑作メロドラマ『洲崎パラダイス 赤信号』(56)、織田作之助原作を映画化した『わが町』(56)などの名作を手がける。57年、しばしば日本映画史を代表する映画として選出される代表作『幕末太陽傳』を監督した後、東宝傘下の東京映画に移籍。大岡昇平原作の『花影』(61)、山本周五郎原作の『青ベか物語』(62)などの文芸映画を手がける一方、『グラマ島の誘惑』(59)、『縞の背広の親分衆』(61)など過激なコメディにも冴えを示した。東京下町の花柳街を描いた『夜の流れ』(60)では成瀬巳喜男と共同監督もつとめている。一方、大映でも3本の作品~『女は二度生まれる』(61)、『雁の寺』(62)、『しとやかな獣』(62)~を監督。いずれも若尾文子を主演に迎えながら、全く異なるタイプの傑作を生み出した。63年6月11日、遺作となった『イチかバチか』の公開の直前に肺性心で急死。亨年45歳であった。松竹や日活時代の助監督に今村昌平、浦山桐郎、中平康らがいる。

■川島雄三監督作品


『とんかつ大将』 / Our Doctor, Our Chief

『とんかつ大将』 / Our Doctor, Our Chief
1952 / 94分
出演:佐野周二、美山悦子、津島惠子
©1952 松竹

"とんかつ大将"というあだ名で頼りにされている青年医師と長屋の人々との交流を描く。戦後間もない時代の市井の人々の人間模様を描き、松竹時代の川島を代表する一本。

『昨日と明日の間』 / Kinou to Asu no Aida

『昨日と明日の間』 Between Yesterday and Tomorrow
1954 / 120分
出演:鶴田浩二、月丘夢路、淡島千景
©1954 松竹

民間航空会社の設立に奔走する男の、事業への情熱と恋。井上靖の小説を原作に、大人の男女の人生が互いに引き寄せられ、交錯する様を軽快に描いた松竹での最後の作品。

『愛のお荷物』 / Burden of Love

『愛のお荷物』 Burden of Love
1955 / 110分
出演:山村聰、三橋達也、北原三枝
©1955 日活

ベビーブームを背景に、受胎調節を訴える厚生大臣の一家に次々と子供がうまれる騒動を軽快に描いた都会派コメディ。日活移籍後の第一作で、今村昌平が助監督を務めている。

『洲崎パラダイス 赤信号』 / Suzaki Paradise Red Light

『洲崎パラダイス 赤信号』 Suzaki Paradise : Red Light
1956 / 81分
出演:新珠三千代、三橋達也、轟夕起子
©1956 日活

歓楽街"洲崎パラダイス"に流れ着いた男女の離れるに離れられない関係が詩情豊かに描かれる。川島映画の一つの到達点であり、日本のメロドラマ映画史上に燦然と輝く傑作。

■木下惠介監督作品

2012年に生誕100年を迎える巨匠・木下惠介。今年はそのプレ企画として、木下喜劇の最高傑作といわれる『お嬢さん乾杯』を英語字幕付きニュープリントで作成し、特別上映します。

『お嬢さん乾杯』 / Here's to the Girls

『お嬢さん乾杯』 Here's to the Young Lady
1949 / 89分
出演:佐野周二、原節子、佐田啓二
©1949 松竹

新興成金の男と元華族の令嬢とのお見合いの顛末を描くコメディ映画の傑作。本作が唯一の木下作品への出演となる原節子のコメディエンヌぶりも、大きな見どころ。


英語字幕付きニュープリント5本は、「東京文化発信プロジェクト」の一環として作成されます。


■東京文化発信プロジェクト
東京文化発信プロジェクトは、「世界的な文化創造都市・東京」の実現に向けて、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体やアートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。都内各地での文化創造拠点の形成や子供・青少年への創造体験の機会の提供により、多くの人々が新たな文化の創造に主体的に関わる環境を整えるとともに、国際フェスティバルの開催等を通じて、新たな東京文化を創造し、世界に向けて発信していきます。



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