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特集上映『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』

共催:相米組、松竹
協力:東宝、角川書店、キティフィルム、日活、公益財団法人 川喜多記念映画文化財団、東京国立近代美術館フィルムセンター、アドネス、電通、読売テレビ、ビーワイルド

相米慎二監督(1948-2001)が、2011年9月9日に没後10年を迎えました。80年代のデビュー直後から、新人やアイドルを起用したヒット作で一躍トップランナーに。90年代に入り国内外での評価も高まっていた矢先、53歳で亡くなりました。
今回の特集では、残された13本の劇場公開映画すべてを上映します。20世紀最後の20年間を代表する、ひとりの映画監督の軌跡......「相米慎二のすべて」を体験する貴重な機会です。

相米慎二監督プロフィール

1948年、岩手県盛岡市に生まれる。71年、中央大学文学部を中退し、日活撮影所に契約助監督として入所。その後フリーとなり、長谷川和彦、寺山修司らの助監督をつとめる。80年、『翔んだカップル』で監督デビュー。続く第2作『セーラー服と機関銃』(81)はその年の日本映画を代表する大ヒットを記録する。これら2作品は薬師丸ひろ子を主演に迎えた商業映画であったが、長回しを多用した大胆なカメラワーク、また俳優に対する厳しい演技指導など、独特のスタイルが映画ファンの間で大きな話題を呼ぶ。82年、長谷川和彦の呼びかけによってディレクターズ・カンパニーの設立に参加。その後も『魚影の群れ』(83)、『ションベン・ライダー』(83)、『雪の断章-情熱-』(85)などの話題作を監督。唯一のにっかつロマンポルノ作品である『ラブホテル』(85)も高い評価を受けた。85年に開催された第1回東京国際映画祭では『台風クラブ』がヤングシネマ大賞を受賞、審査員をつとめたベルナルド・ベルトルッチに絶賛される。同作品はフランスやアメリカなど海外でも公開され、相米慎二の海外での評価のきっかけとなる。93年、『お引越し』(93)がカンヌ映画祭「ある視点」部門で上映。『あ、春』(98)はベルリン映画祭パノラマ部門に選ばれ、国際批評家連盟賞を受賞。同時にキネマ旬報ベストテンの第1位に選出される。2001年には『風花』がベルリン映画祭フォーラム部門で上映。その後新作の撮影に向けて準備を行っていたが、同年9月9日、肺がんにより53歳の若さで急逝。その13本の監督作品は多くの監督たちに影響を与え続けている。

※毎回上映終了後にトークイベントを予定しています。

■相米慎二監督作品


『翔んだカップル』 / The Terrible Couple

『翔んだカップル』 / The Terrible Couple
11/21(月) 13:00 ※トークイベント予定
1980 / 121分
出演:鶴見辰吾、薬師丸ひろ子、尾美としのり
©1980 東宝

柳沢きみおの人気漫画を原作に、手違いから一軒家で同居することになった高校生の男女の日々を描き、思春期の苦悩と歓喜を見事に活写した、監督デビュー作品。

『セーラー服と機関銃』 / Kinou to Asu no Aida

『セーラー服と機関銃』 Sailor Suit and Machine Gun
11/21(月) 15:30 ※トークイベント予定
1981 / 112分
出演:薬師丸ひろ子、渡瀬恒彦、風祭ゆき
©1981 角川映画

やくざの親分を襲名することになった女子高生を描き、大ヒットを記録した作品。いわゆる「アイドル映画」の枠組みを拡張する、独特の演出スタイルも注目された。

『ションベン・ライダー』 / Shonben Rider

『ションベン・ライダー』 P. P. Rider
11/22(火) 13:00 ※トークイベント予定
1983 / 118分
出演:藤竜也、河合美智子、永瀬正敏
©1983 キティフィルム

誘拐されたクラスのいじめっ子の奪回をはかる少年少女たち。彼らの逡巡と躍動を長いワンシーンの移動撮影によってフィルムに刻印した、奇跡的なロードムービー。

『魚影の群れ』 / The Catch

『魚影の群れ』 The Catch
11/19(土) 15:00 ※トークイベント予定
1983 / 140分
出演:緒形拳、夏目雅子、佐藤浩市
©1983 松竹

下北半島の漁村を舞台に、マグロ漁一筋に生きる男と娘、その恋人で漁師を目指す若者の愛憎を描いた骨太なドラマ。俳優陣の火花散るような熱演が観る者を圧倒する。

『台風クラブ』 / Typhoon Club

『台風クラブ』 Typhoon Club
11/20(日) 13:00 ※トークイベント予定
1985 / 115分
出演:工藤夕貴、三上祐一、三浦友和

少年少女たちのやり場のない不安や欲望が屈折した形であらわれる様を、台風の到来に重ねた傑作。暴風が吹き荒れる夜の中学校や繁華街が、通過儀礼の場として描かれる。

『ラブホテル』 / Love Hotel

『ラブホテル』 Love Hotel
11/22(火) 15:30 ※トークイベント予定
【R-18】/ 1985 / 88分
出演:速水典子、寺田農、志水季里子
©1985 日活

ひとりの男とひとりの女。互いにどん底を見たふたりの人生が交錯する様を描いたラブ・ストーリー。日活で助監督経験のある相米が、初めて監督したロマンポルノ作品。
※フィルムセンター所蔵作品

『雪の断章 -情熱-』 / Lost Chapter of Snow: Passion

『雪の断章 -情熱-』 Yuki no Dansho - Jonetsu
11/24(木) 15:30 ※トークイベント予定
1985 / 100分
出演:斉藤由貴、榎木孝明、世良公則
©1985 東宝

孤児だった少女が思春期を迎えるまでを描く。「アイドル映画」として公開されたが、長回しを多用した画面にはただならぬ緊張感が漂う。複数のエピソードをワンカットで描いた冒頭は圧巻。

『光る女』 / Luminous Woman

『光る女』 Luminous Woman
11/24(木) 13:00 ※トークイベント予定
1987 / 118分
出演:武藤敬司、秋吉満ちる、安田成美
©1987 ヤングシネマ'85共同事業体/角川映画

幼馴染の女を追って東京へやってきた大男と、歌えなくなったクラブの歌姫による異色の恋愛劇。冬の北海道ロケとセット撮影のコントラストが鮮烈な印象を残す。

『東京上空いらっしゃいませ』 / Tokyo Heaven

『東京上空いらっしゃいませ』 Tokyo Heaven
11/25(金) 13:00 ※トークイベント予定
1990 / 109分
出演:中井貴一、牧瀬里穂、笑福亭鶴瓶
©1990 松竹

不慮の事故に見舞われた新人モデルは自分の死を受け入れられず、死神を騙して現世に舞い戻ってくるが......。つかの間の生を謳歌する少女の姿が忘れがたい印象を残す。

『お引越し』 / Ohikkoshi

『お引越し』 Moving
11/20(日) 15:30 ※トークイベント予定
1983 / 118分
出演:中井貴一、桜田淳子、田畑智子
©1993 讀賣テレビ

離婚寸前の両親の間で揺れ動く少女が、自分の中の少女と決別する瞬間を描き、極めて相米的なモチーフを高い完成度で結実させた傑作。93年カンヌ映画祭「ある視点」部門上映。

『夏の庭 The Friends』 / The Friends

『夏の庭 The Friends』 The Friends
11/23(祝・水) 13:00 ※トークイベント予定
1994 / 113分
出演:三国連太郎、坂田直樹、戸田菜穂
©1994 讀賣テレビ

3人組の少年が死に際を確認しようと、ある老人の家の見張りを始めるが、やがて交流が始まり、彼らは老人の人生と対面することになる......。ひと夏の少年たちの成長記。

『あ、春』 / Wait and See

『あ、春』 Wait and See
11/23(祝・水) 15:30 ※トークイベント予定
1998 / 100分
出演:佐藤浩市、山崎努、斉藤由貴
©1998 トラム/松竹/衛星劇場

順調な人生を歩んできた男の下に、死んだはずの父親が突如現れる。巻き起こる波紋の中、自分の人生を見つめ直す男とその家族の姿を描いたホームドラマ。

『風花』 / Kaza Hana

『風花』 Kaza Hana
11/25(金) 15:30 ※トークイベント予定
2001 / 116分
出演:小泉今日子、浅野忠信、麻生久美子、柄本明

娘を故郷に残して風俗で働く女と、酒で失態ばかりしている謹慎中の若い官僚が、行きがかりで女の故郷の北海道を旅するロードムービー。本作が遺作となった。


毎回上映終了後にトークイベントを予定しています。(敬称略・すべて予定)


11/19(土)『魚影の群れ』:伊武雅刀
11/20(日)『台風クラブ』:三浦友和
11/20(日)『お引越し』:田畑智子
11/21(月)『翔んだカップル』:鶴見辰吾
11/21(月)『セーラー服と機関銃』:黒沢清監督
11/22(火)『ションベン・ライダー』:永瀬正敏
11/22(火)『ラブホテル』:寺田農
11/23(祝)『あ、春』:佐藤浩市
11/23(祝)『夏の庭 The Firends』:河合美智子
11/24(木)『光る女』:武藤敬司、三枝成彰
11/25(金)『東京上空いらっしゃいませ』:笑福亭鶴瓶
11/25(金)『風花』:浅野忠信

※11/15時点での情報です。この他にも追加予定あり。詳細は後日発表します。



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