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東京フィルメックス・コンペティション






『夏休みの宿題』 A Time in Quchi / 暑假作業
台湾 / 2013 / 109分
監督:チャン・ツォーチ(CHANG Tso Chi)

【作品解説】
主人公は台北に暮らす10歳の少年バオ。夏、バオは台北郊外の農村地帯に一人で暮らす祖父のもとに預けられる。初めて経験する農村での生活、また1年前に亡くなった祖母がまだそこにいるかのように振舞わさせる祖父の奇妙な行動に最初は戸惑うものの、地元の子供たちとも仲良くなり、バオは次第に順応してゆく......。映画の前半はほのぼのとした田園生活が描かれるが、後半になるに従い、バオの両親が離婚を考えていることなど、少年が成長するために乗り越えなければならない厳しい現実が明らかになる。子供たちの自然な演技、風景の切り取り方の見事さなど、チャン・ツォーチの力量が遺憾なく発揮された作品。ロカルノ映画祭で上映された。







チャン・ツォーチ(CHANG Tso Chi)



1961年、台湾の嘉義に生まれる。87年に中国文化大学映画演劇科を卒業し、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)の『非情城市』(89)などの助監督を務める。93年、「暗夜槍聲」で監督デビュー。続く『チュンと家族』(96)は多くの国際映画祭で上映され、テサロニキ映画祭では監督賞を受賞した。監督第3作『最愛の夏』(99)はカンヌ映画祭監督週間に選ばれ、東京国際映画祭ではグランプリを始め3賞を受賞。『きらめきの季節/美麗時光』(01)はヴェネチア映画祭コンペティションに選ばれた。その他の作品にベルリン映画祭で上映された『胡蝶』(08)、ともに東京フィルメックスのコンペティションで上映された『お父さん、元気?』(09)、『愛が訪れる時』(10)がある。

【コメント】
"夏休みの宿題"は、家族についての私のストーリーの最終章である。私の父親が他界した後、父が慣れ親しんでいた言語の映画が作りたいと思い、『お父さん、元気?』が生まれた。次の映画、『愛が訪れる時』は、母親達についての話である。

『夏休みの宿題』は、現代の子供の視点から大人の世界をながめたかった。通常の私の映画と全く違い、楽しくて平和的な語り口になった。自分の人生の今の段階において、3本の映画;父親、母親、子供によって、私が人々の人生について表現したかったことを成し遂げられたと思う。





11/29『夏休みの宿題』Q&A
from ブロードキャスト 2013/11/29


11/29『夏休みの宿題』Q&A
有楽町朝日ホール 
 
ヤン・リャンユー(俳優)
岡崎 匡(東京フィルメックス)
樋口 裕子(通訳)
 
『夏休みの宿題』
台湾/ 2013年 / 109分
監督: チャン・ツォーチ
 
A Time in Quchi / 暑假作業
Taiwan / 2013 / 109 min.
Director: CHANG Tso-chi





新情報は順次、追加されます。


『夏休みの宿題』ヤン・リャンユーさんQ&A
from デイリーニュース2013 2013/11/29

1129natsu01.jpg11月29日(金)、有楽町朝日ホールにてコンペティション作品『夏休みの宿題』の上映が行われ、主人公バオを演じたヤン・リャンユーさんが上映後のQ&Aに登壇した。東京フィルメックスのQ&Aに登壇したゲストとしては史上最年少の12歳。緊張した表情のヤンさんが「こんにちは」と日本語で挨拶すると、会場からは盛大な拍手が送られた。


まず、東京フィルメックスの岡崎匡から、映画出演までの経緯について訊かれると、「撮影が行われた2年前は10歳でした。この作品に出るまで演技の経験もなく、オーディションも小学校で声を掛けられたのがきっかけです」とヤンさん。チャン・ツォーチ監督が、小学校を回りながら子役を探していた時に声を掛けられたという。実はオーディションらしいかしこまったものではなく、チャン監督からの指示は、他の子どもたちと一緒に「遊んでて」と言われただけで、知らない間にこっそりカメラテストが行われ、主役に決まっていたという。


1129natsu02.jpg続いて会場との質疑応答に移った。主人公バオが住む台北に自身も住んでいるのかという質問には「普段は台北市郊外に住んでいます。バオが夏休みを過ごした農村地帯は山が美しくて、とても素敵な夏を過ごすことが出来ました」と応じた。次に「撮影時にチャン監督から演技指導はあったのか?」との質問には、「ひとつひとつのシーンに応じて、バオの気持ちや動きなどを丁寧にアドバイスしてくれました」とヤンさん。ヤンさん自身が考えたアドリブに対しても「いいよ」とOKしてくれることもあったという。


作品内でバオが綴る絵日記の文章について、「成語(四字熟語やことわざのような決まり文句)が使われていて、とても大人びた印象を受けたが、バオの年齢である10歳頃の子どもでも普段から使っているのか?」という質問には「とても難しい言葉ですが、小学校の授業では成語辞典を使い、必ずテストもあります」また、バオが日記に成語を使うのも「台湾の小学生には普通のことで、習った言葉をきちんと使わなければいけないので」と説明した。


1129natsu03.jpg実は、来日前に第50回台湾金馬奨で、最優秀新人賞にノミネートされたヤンさん。『夏休みの宿題』と同じコンペティション部門で上映された『ILO ILO(英題)』のコー・ジア・ルーさんとは、新人俳優賞部門での対決となった。今回、惜しくも受賞には至らなかったが、ヤンさんの自然な演技に対して、会場から「今後も演技の道に進むのか?」と質問がされた。「多分、将来俳優になるとしたら、大学を卒業してから...僕の夢は、いっぱい色々な役を演じることです」と応じると、会場から拍手が。はにかんだ表情で「ありがとう」とヤンさん。
祖父が石に亡くなった祖母の顔を描く印象的なシーンについては「映画の中で亡くなった人への懐かしい想いを描き出しているのでは」と語った。


『夏休みの宿題』から他の作品には出演していないというヤンさんに、観客から「将来演技の道に進まれて、また日本に戻って来てくれることを願っています」との言葉が送られると「こんなに僕を温かく歓迎してくれて本当にありがとうございます」と笑顔を見せると、会場からは惜しみない拍手が送られた。ここで時間となり、12歳の小さなゲストを迎えての終始和やかな雰囲気で行われたQ&Aは終了となった。


(取材・文:阿部由美子、撮影:白畑留美)

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