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特別招待作品






『さよなら歌舞伎町』 Kabukicho Love Hotel / さよなら歌舞伎町
日本 / 2014 / 135分
監督:廣木隆一 (HIROKI Ryuichi)
配給:東京テアトル
© 2014年『さよなら歌舞伎町』製作委員会

【作品解説】
新宿歌舞伎町のラブホテルを舞台に様々な境遇の5組の訳アリ男女が1日のうちに織り成すドラマを描いた群像劇。一流ホテルマンになれなかった徹は、ラブホテルの店長であることを隠しつつミュージシャン志望の沙耶と暮らしている。いつものように出勤し、いつものように受付に座る徹。だが、その日、徹は次々と予期せぬ出来事に巻き込まれる......。多彩な登場人物たちを描き切った荒井晴彦の脚本、廣木隆一の演出が光る。所々でさり気なく日本の"今"が顔をのぞかせる構成も見事である。染谷将太、前田敦子をはじめとする日本映画界を代表する豪華な俳優陣に加え、キム・ギドクの『メビウス』で強烈な存在感を示したイ・ウンウの演技が素晴らしい。



廣木隆一


82年、『性虐!女を暴く』で監督デビュー。94年、サンダンス映画祭より奨学金を得て渡米。帰国後に発表した『800 TWO LAP RUNNERS』(94)はベルリンをはじめ多くの国際映画祭で上映され、話題となった。2000年の『東京ゴミ女』ではドーヴィル・アジア映画祭の最優秀作品賞を受賞。2003年の『ヴァイブレータ』はヴェネチア、ナント、香港、マンハイムなど多くの映画祭に招待され、主演の寺島しのぶに東京国際映画祭、ナント三大陸映画祭などの女優賞をもたらした。近作に『やわらかい生活』(06)、『きみの友だち』(08)、『余命1ヶ月の花嫁』(09)、『雷桜』(10)、『軽蔑』(11)、『きいろいゾウ』(13)、『だいじょうぶ3組』(13)、『100回泣くこと』(13)など。





11/23『さよなら歌舞伎町』舞台挨拶
from ブロードキャスト 2014/11/29


 
11/23『さよなら歌舞伎町』舞台挨拶
有楽町朝日ホール 
 
廣木 隆一(映画監督)

前田 敦子(俳優)
南 果歩(俳優)

岡﨑 匡(東京フィルメックス)
ドン・ブラウン(通訳)


日本 / 2014 / 135分
監督:廣木隆一 (HIROKI Ryuichi)
 

Kabukicho Love Hotel / さよなら歌舞伎町
Japan / 2014 / 135 min.
Director: HIROKI Ryuichi



11/23『さよなら歌舞伎町』Q&A
from ブロードキャスト 2014/11/25


 
11/23 『さよなら歌舞伎町』Q&A
有楽町朝日ホール 
 
廣木 隆一(映画監督)
 
市山 尚三(東京フィルメックス プログラム・ディレクター)
ドン・ブラウン(通訳)
 
 
日本 / 2014 / 135分
監督:廣木隆一 (HIROKI Ryuichi)
  
 
Kabukicho Love Hotel / さよなら歌舞伎町
Japan / 2014 / 135 min.
Director: HIROKI Ryuichi





新情報は順次、追加されます。


『さよなら歌舞伎町』舞台挨拶・Q&A
from デイリーニュース2014 2014/11/23

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11月23日、有楽町朝日ホールで特別招待作品『さよなら歌舞伎町』が上映された。今回がジャパンプレミアとなった本作は、東京・新宿の繁華街、歌舞伎町にある1軒のラブホテルを舞台に、訪れる人々の人間模様をユーモアとともに綴った"グランド・ホテル形式"の群像劇。上映前には廣木隆一監督、出演者の前田敦子さん、南果歩さんによる舞台挨拶、終了後には廣木監督による観客とのQ&Aが行なわれ、製作の舞台裏を語ってくれた。


トロント国際映画祭でのワールドプレミア上映、釜山国際映画祭でのアジアンプレミアを経て、満を持しての日本初上映となった本作。上映前の舞台挨拶ではまず、前田敦子さんが「今日、東京で初めて見てもらえるのが、非常に嬉しいです。楽しんで帰ってください」と挨拶。続いて南果歩さんは、「すごくワクワクしています。すごく面白い映画なので、ぜひ楽しんでください」と喜びを語った。


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数々の監督と組んで着実に映画女優としてのキャリアを積み重ねている前田さんだが、『ヴァイブレータ』(03)や『余命1ヶ月の花嫁』(09)などを手掛けてきた廣木隆一監督とは今回が初顔合わせ。「呼んでいただいただけで本当に嬉しくて、監督の名前を聞いただけで"お願いします!"って言ってました」というオファーを受けた際の歓びに続いて、次のように語った。「監督には自分で考える厳しさを教えていただきました。すごく感謝しています」


同じく廣木作品初出演となった南さんは、「目の前にいる人間が主人公だ、という姿勢でそれぞれの役を捉えて下さっていたので、"これはどんな映画になるんだろうな"と思いました」と感慨深げ。これを受けて廣木監督は「本当に難しい役だし、いいところもないダメダメな役なので、出てもらえるだけで有り難かったです」とお二人に感謝を述べた。
続いて話題は、それぞれが演じた役柄へ。ミュージシャン志望の女性を演じた前田さんは、劇中で弾き語りも披露。この場面については、「撮影開始の1か月ぐらい前に、"1曲まるまる弾いてね"と、厳しいことを言われ、私はギターを握ったことがなかったので、1か月間みっちり練習しました」。その成果については、「どうでしょうか?」と照れた様子だったが、すかさず廣木監督が「1か月、芝居どころじゃなくて、ギターだけやっていたというぐらい、熱心にやってもらいました」とフォロー。


一方の南さんは、松重豊さん演じるワケありの夫と暮らしながら、ラブホテルの清掃員として働く女性役。「実際にホテルで清掃員の方と一緒に掃除して、足と手を同時に使う凄いテクニックを教えていただきました」と役作りのエピソードを語ると、前田さんが間髪入れずに「すごくカッコいいんです!」と賞賛。
さらに、群像劇に初挑戦した感想を尋ねられた前田さん。「群像劇がすごく好きなんです」と前置きした上で、「撮影が一緒にならず、皆さんがどこでどんな風に撮影しているのか全く分からないまま完成を見たので、すごく刺激的でした」。
続いて、撮影中のエピソードを尋ねられた南さんは、「疾走する場面の撮影で、監督も思わず走り出したんです。"熱いな!監督さすがだな!"と思っていたらちょっと遅くて、監督が見切れ(画面に入ってしまうこと)てNGに......」と暴露。すぐに「"可愛い!廣木隆一に一生ついて行こう"と思いました(笑)」と付け加えたが、廣木監督は「負け惜しみじゃないんですけど、(南さんが)自転車と(廣木監督が)走りだったんです」と釈明して、場内の笑いを誘った。


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上映後のQ&Aには、廣木監督が登壇し、客席からの質問に答えてくれた。様々な事情を抱えた人々が登場する物語は、やり方によっては重苦しい作品になる可能性もあったが、とてもソフトなムードに仕上がっている。中でも印象に残るのが、つじあやのさんによる優しい音楽。一般的に暗いイメージを持たれがちなラブホテルという場所だが、「本当は辛いことがいっぱいあるんだけど、軽やかにということを考えて、ラブホテルにピクニックに行くという感覚でどうだろうと」。そんなところから、ウクレレの演奏で知られるつじあやのさんが思い浮かんだという。だが、つじさんといえばスタジオジブリ作品『猫の恩返し』の主題歌でも知られるミュージシャン。ラブホテルや歌舞伎町からは縁遠いイメージだが、「ジブリをやっている人がこれを......?とは思ったんですけど、つじさんは映画音楽が大好きな人だったので、いろんなバリエーションを書いてくれました」。


また、新宿の歌舞伎町に隣接する地域として、新大久保付近のコリアンタウンも登場。この地域では、韓国人に対するヘイトデモやヘイトスピーチが繰り返され、社会問題ともなっている。劇中には韓国人も登場し、そんな現実を踏まえた描写もなされているが、「地理的なものをすごくリアルにやりたいということがありました。ヘイトスピーチにしても、僕自身は恥ずべき行為だと思いますが、そこで行われている事実は描きたいと思いました」。この他、東日本大震災を意識したディティールを随所に盛り込んだ意図など、様々な質問について、ひとつひとつ力強い言葉で答えてくれた。


 『さよなら歌舞伎町』は、2015年1月24日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開。1軒のラブホテルで繰り広げられる人間模様を軽やかな笑いとともに綴りつつ、今という時代を見つめたこの力作を、ぜひ劇場で見届けてほしい。


(取材・文:井上健一、撮影:明田川志保、白畑留美、関戸あゆみ、中堀正夫、船山広大、村田まゆ)

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