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特別招待作品






『THE MISSING PICTURE(英題)』 THE MISSING PICTURE / L'Image Manquante
カンボジア、フランス / 2013 / 95分
監督:リティ・パニュ(Rithy PANH)
配給:アステア

【作品解説】
1970年代後半、ポル・ポト政権下のカンボジアでは音楽や映画が禁止され、多くの映像が廃棄処分となったという。『THE MISSING PICTURE』は、その時代に少年期を過ごし、両親を始め多くの親族を失ったリティ・パニュが自らの体験を語りつつ、失われた映像を取り戻そうとした試みとも言える作品である。この試みのため、丹念に彩色された土人形をジオラマ風に配置し、当時の庶民の生活が再現される。それはある時は華やかな街頭の風景であり、ある時は陰惨な収容所である。更にパニュは、当時の政治的プロパガンダ映像を導入し、それを人形たちの映像と巧みに構成する。テーマの重さと技術的洗練さとが絶妙に絡み合った傑作である。カンヌ映画祭「ある視点」部門最優秀賞受賞。
















リティ・パニュ(Rithy PANH)



1964年、プノンペン生まれ。75年からクメール・ルージュのリハビリテーション・キャンプで苦しみ、79年にタイに逃亡、1年後パリにたどり着く。その後、パリの高等映画学院(IDHEC)を卒業。89年に監督した長編ドキュメンタリー『Site Ⅱ』がアミン映画祭でグランプリを受賞。94年に発表した初の劇映画『米に生きる人々』がカンヌ映画祭コンペティションに、続く劇映画第2作『戦争の後の美しい夕べ』(98)もカンヌ映画祭ある視点部門で上映された。ドキュメンタリー作品『さすらう者たちの地』(00)、『S21:クメール・ルージュの虐殺者たち』(02)は、いずれも山形ドキュメンタリー映画祭を始め、多くの映画祭で受賞している。その他の作品に、『焼けた劇場の芸術家たち』(05)、『飼育』(11)などがある。






11/30『THE MISSING PICTURE』(英題)Q&A
from ブロードキャスト 2013/11/30

11/30『THE MISSING PICTURE』(英題)Q&A
有楽町朝日ホール 
 
リティ・パニュ(監督)
市山 尚三(東京フィルメックス プログラム・ディレクター)
人見 有羽子(通訳)
 
『THE MISSING PICTURE』
カンボジア、フランス / 2013 / 95分
監督:リティ・パニュ(Rithy PANH)
配給:アステア

 
THE MISSING PICTURE / L'Image Manquante
Cambodia, France / 2013 / 95min.
Director: Rithy PANH





新情報は順次、追加されます。


『THE MISSING PICTURE(英題)』リティ・パニュ監督Q&A
from デイリーニュース2013 2013/11/30

1130mp01.jpg11月30日(土)、有楽町朝日ホールでクロージングとして特別招待作品『THE MISSING PICTURE(英題)』が上映された。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門最優秀賞に輝いた本作は、1970年代にポル・ポト政権下のカンボジアで少年時代を過ごしたリティ・パニュ監督が、記録映像と人形によるジオラマ(立体模型)を駆使して当時の再現を試みた異色のドキュメンタリーである。上映後にはリティ・パニュ監督が登壇して、観客とのQ&Aが行なわれた。


本作で強く心に残るのが、失われた風景を再現するために使われた表情豊かな人形の数々。パニュ監督はまず、このアイデアが生まれた経緯を説明してくれた。「フィクションとは異なり、ドキュメンタリー映画を製作する時は、どういう手法を取るか模索するところから始めます」と前置き。その過程で、監督がかつて暮らしていた家の模型を製作することになったという。その際、併せて粘土で人形を作るようスタッフに依頼。それは子どものような遊び心からだった。ところが......「出来上がった人形を最初に見た時、凄く表情豊かで、魂が宿っているように感じました。それで、言葉では表現できないものを伝える上で、この人形が役立つのではないかと思ったんです。」こうして、人形を使ったジオラマという手法が誕生する。ここに至るまで、試行錯誤を重ねて1年半が経っていた。


1130mp02.jpg続いて、人形の数と撮影後の扱いについて尋ねられると、「人形は100体以上作りました。今のところ、その後どうするか決まっていないのですが......」と語った後、思いがけない言葉を続けた。「今回来日して、江戸東京博物館を訪れたのですが、そこで見た昔の日本を再現したジオラマが面白かったので、カンボジアにもそういうものを作ろうかなと思いました」。


質問は表現方法に関する事だけでなく、作中で触れられるポル・ポト時代に失われた映像についても寄せられた。「ポル・ポト政権以前の映像はかなりの部分が失われています。私たちは、"ボパナ視聴覚資料センター"というフィルムの保存施設を建設し、残すべき映像をここに保存している最中です。この作品では、そのセンターにある映像も使用しています」。さらに、話は作品を越えてフィルム映像のアーカイブ問題にまで及ぶ。「映像のアーカイブは、カンボジアだけの問題ではありません。フィルムは、きちんと保存すれば100年ぐらいは持つのですが、良好な保存状態を保つことができない貧しい国がたくさんあります。そういう国は、自分たちの国の記憶を失ってしまうわけです。ですから我々は、残っている歴史の遺産を保存する活動をさらに進めなければなりません。将来的には、そのアーカイブ映像に誰もが公平にアクセスできるようにしたいですね」と、歴史資料的観点からフィルムアーカイブの重要性を強調した。


1130mp03.jpgカンボジアの苦い歴史を扱った映画ゆえに深刻な質問が多かったが、最後に「もし、ポル・ポト時代がなかったとしても映画監督を目指していましたか?」と尋ねられたパニュ監督は、「ポル・ポト時代がなければ宇宙飛行士か、父親と同じ教師になっていたかもしれません」と穏やかに答えていた。


一つ一つ、言葉を選ぶようにじっくり質問に答えるパニュ監督の姿からは、思慮の深さと映画に対する強い思いが窺えた。『THE MISSING PICTURE(英題)』は2014年5月下旬より、渋谷ユーロスペース他にて公開予定。ぜひとも劇場に足を運んで、力強いこの作品をその目に焼き付けてほしい。


(取材・文:井上健一、撮影:穴田香織、白畑留美、関戸あゆみ、永島聡子、中堀正夫)

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