『わたしの名前は...』アニエス・トゥルブレ(アニエスベー)監督舞台挨拶
TOKYO FILMeX ( 2013年11月28日 22:00)
11月28日(木)、第14回東京フィルメックス特別招待作品『わたしの名前は...』の上映に先立ち、TOHOシネマズ日劇にてアニエス・トゥルブレ監督が舞台挨拶を行った。ファッションデザインだけでなく、先鋭的な映画の製作でも知られていたアニエス監督だけに、会場には全身アニエスベーの洋服をまとった女性や、熱心な映画ファンが多数来場した。
大きな拍手で迎えられたアニエス監督は「皆さん、今日は来ていただきありがとうございます。東京にこれだけの人が来てくれてとても嬉しく思います。ストーリーは10年前に私が考えたものです。実際に作ろうと考えたのは2年前で、自分自身でカメラを持って撮影し始めました。メルシー、ありがとう」と感謝の言葉を述べた。
第70回ヴェネチア国際映画祭でオリゾンティ部門に選出され、大きな話題をさらった本作。
アニエス監督は本作でメガホンをとるまでにも、映画祭後援や、衣装協力、特別上映会の資金援助、店頭でのポスター展示や予告編の上映など、様々なかたちで映画に対する取り組みを行っている。デヴィッド・リンチ監督作品『マルホランド・ドライブ』(2001)、クエンティン・タランティーノ監督作品『パルプ・フィクション』(1994)などでは衣装デザインも手がけた。自らの映画製作会社「ラブ・ストリームス・プロダクション」を設立してからは、ギャスパー・ノエ監督「カノン」(1998)、クレール・ドゥニ監督『ガーゴイル』 (2001)、パトリス・シェロー監督「ソン・フレール」(アルテとの共同製作、2003)、エミリー・ドゥルーズ監督の「ミスターV」(2003)、ハーモニー・コリン監督『ミスター・ロンリー』(2007)、『スプリング・ブレイカーズ』(2012)など話題作を次々と製作した。
(取材・文:高橋直也)
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