» 東京フィルメックス・コンペティション
|
» 特別招待作品
|
» 特集上映 日本イスラエル60周年『イスラエル映画傑作選』
|
» 特集上映『木下惠介生誕100年祭』
|
» バリアフリー
|
» 賞・審査員
|
» 応募用紙、規約
|
» 『タレント・キャンパス・トーキョー』
|
» 『えいがのじかん』
|
|
|
特別招待作品
|
『父へのララバイ』 Lullaby to My Father
イスラエル、フランス、スイス / 2012 / 87分
監督:アモス・ギタイ (Amos GITAI)
【作品解説】
アモス・ギタイの新作『父へのララバイ』は、高名な建築家であったギタイの父ムニオ・ワインローブ・ギタイについての映画である。ムニオは1909年にポーランドのシレジアで生まれる。18歳の年にドイツに赴き、ヴァルター・グロピウスらによって提唱されたバウハウスで建築学を学ぶ。33年、バウハウスが閉鎖され、ナチスが台頭すると、ムニオは反ドイツの汚名を着せられてナチスに捕らえられる。友人たちの手助けによってスイスのバーゼルに逃れたムニオはパレスチナへの移住を決意し、ハイファへと向かう。映画は資料映像、証言などによるドキュメンタリーとムニオの青年時代を再現したドラマとで構成されるが、それは年代順ではなく、時代を前後しながらモザイクのように提示される。そこから浮かび上がるのは自らの父の個人史であるのみならず、イスラエルという国の建国の歴史でもある。その意味ではこの作品はギタイが母を描いた『カルメル』と対を成す作品と言えるだろう。ヴェネチアでのワールド・プレミア上映時と同様、『カルメル』を同時上映する。
|
|
|
アモス・ギタイ (Amos GITAI)
1950年、イスラエルのハイファ生まれ。大学で建築学を専攻する傍ら、73年より8mm映画の自主制作を始める。77年以降、イスラエル国営テレビ(ITV)のためにドキュメンタリーを製作。82年の『フィールド・ダイアリー』が当局から放送禁止になったのをきっかけに亡命、パリに拠点を移し、85年、初の劇場用映画『エステル』を監督。93年にイスラエルに帰国する。主な作品には、『ベルリン・エルサレム』(89)、『ヨム・ヨム』(98)、『キプールの記憶』(00)、『ケドマ』(02)、『フリーゾーン・明日が見える場所』(05)、『撤退』(07)など。ロンドン、ニューヨーク、モスクワ、パリなどに続き、東京でも2010〜2011年にかけて大規模な特集上映が行われた。
|
|
|
|
|
|
|
|