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特別招待作品
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『カルメル』 Carmel
イスラエル、フランス、イタリア / 2009 / 93分
監督:アモス・ギタイ (Amos GITAI)
【作品解説】
映画は紀元1世紀、ローマ帝国がエルサレムのユダヤ人を攻略したユダヤ戦争から始まる。ジャンヌ・モローによる「ユダヤ戦記」の朗読を伴った戦闘シーンの連続の後、画面は現代のイスラエル軍の軍事キャンプに、更に兵役に従事する息子を気遣うギタイ本人が現れる。その後の映画の中心をなすのは、ドラマと実写映像、そして手紙の朗読を交えつつ語られるギタイの母の物語。古代から現代まで時空を自由に飛び交い、ドキュメンタリーとフィクションの境界をも超越しつつ、民族の歴史と個人の歴史とを奇跡のように結びつけた傑作である。第10回東京フィルメックスで特別招待作品として上映された。
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アモス・ギタイ (Amos GITAI)
1950年、イスラエルのハイファ生まれ。大学で建築学を専攻する傍ら、73年より8mm映画の自主制作を始める。77年以降、イスラエル国営テレビ(ITV)のためにドキュメンタリーを製作。82年の『フィールド・ダイアリー』が当局から放送禁止になったのをきっかけに亡命、パリに拠点を移し、85年、初の劇場用映画『エステル』を監督。93年にイスラエルに帰国する。主な作品には、『ベルリン・エルサレム』(89)、『ヨム・ヨム』(98)、『キプールの記憶』(00)、『ケドマ』(02)、『フリーゾーン・明日が見える場所』(05)、『撤退』(07)など。ロンドン、ニューヨーク、モスクワ、パリなどに続き、東京でも2010〜2011年にかけて大規模な特集上映が行われた。
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