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『東京暗黒街・竹の家』 House of Bamboo / House of Bamboo
アメリカ / 1955 / 103分
監督:サミュエル・フラー(Samuel FULLER)
写真協力:公益財団法人川喜多記念映画文化財団

【作品解説】
兵器を輸送中の列車が襲撃され、米軍将校が殺害された事件を調査する密命を受け、捜査官エディ・スパニアーが東京に派遣されてくる。エディは盗まれた銃弾で殺害されたアメリカ人ギャングの友人であると偽り、ギャングの妻であった日本人女性マリコに接近する。やがてエディは、この事件の背景に東京を根城とするギャング、サンディ・ドーソンがいることを知る...。サミュエル・フラーの代表作『東京暗黒街・竹の家』は、戦後間もなくの日本で大規模なロケーション撮影を行ったフィルム・ノワールの傑作である。アメリカのセットで撮られた室内場面は様々な誤解に満ちているが、富士山麓を走る蒸気機関車、横浜港、隅田川といったロケーション場面は、今や失われてしまった日本の風景をカラーのシネマスコープ画面に記録したものとして貴重である。とりわけ、映画のラストを飾る松屋浅草屋上のスカイクルーザーで展開される銃撃戦は映画史上に残る名場面といっても言い過ぎではないだろう。フラー生誕百年を記念してデジタル修復された版を上映。




サミュエル・フラー(Samuel FULLER)

1912年、米国マサチューセッツ州に生まれる。ジャーナリストとして活動した後に脚本家として映画界に入り、49年に『地獄への挑戦』で監督デビュー。97年に没するまでに戦争映画、西部劇、フィルム・ノワールなど様々なジャンルにわたる作品を監督する。とりわけ、第二次大戦に従軍した経験を反映した『最前線物語』(80)は戦争映画史上に燦然と輝く傑作として知られる。その他の代表作に『鬼軍曹ザック』(51)、『拾った女』(53)、『四十丁の拳銃』(57)、『クリムゾン・キモノ』(59)、『ショック集団』(63)、『裸のキッス』(64)、『ホワイト・ドッグ』(82)、『ストリート・オブ・ノー・リターン』(89)等がある。








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