2012年11月バックナンバー
TOKYO FILMeX ( 2012年11月30日 18:00)
有楽町朝日ホールにて、コンペティション部門の『記憶が私を見る』が上映された。ソン・ファン監督自らが演じるヒロインが南京に暮らす両親のもとを訪れ、過去の記憶が呼び起こされるという極めてシンプルなストーリー。近年、若手監督のプロデュースに力を入れているジャ・ジャンクー監督がプロデューサーを担当。本作はロカルノ映画祭でワールド・プレミア上映され、最優秀新人監督賞を受賞した。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月29日 22:00)
11月29日、有楽町朝日ホールにてコンペティション部門の『おだやかな日常』が上映され、上映前の舞台挨拶には、内田伸輝監督をはじめ、プロデューサー兼主演を務めた杉野希妃さん、出演者の篠原友希子さん・山本剛史さん・渡辺杏実さんが登壇した。本作は、『ふゆの獣』で2010年東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した内田監督の待望の新作。ジャパンプレミアとなった会場には、内田作品の熱心なファンの姿も見られ、壇上の内田監督や出演陣に熱い視線が注がれた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月28日 17:00)
11月28日、有楽町朝日ホールにて、コンペティション作品『514号室』が上映され、シャロン・バルズィヴ監督が上映後のQ&Aに登壇した。バルズィヴ監督は、イスラエルで俳優、脚本家、コピーライター、そして政治の世界など様々な経歴を経て、本作で監督デビューした。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月27日 22:00)
11月27日、有楽町朝日ホールにて、コンペティション作品『あたしは世界なんかじゃないから』が上映された。上映前に舞台挨拶が行われ、高橋泉監督をはじめ、出演者の廣末哲万さん、新恵みどりさん、並木愛枝さん、高根沢光さん、結さん、カラトユカリさん、磯部泰宏さん、中村倫子さんの総勢9名が登壇した。高橋監督と廣末さん、新恵さん、並木さんは、東京フィルメックスでは第8回で『むすんでひらいて』(2007)が上映されて以来の登場。今作も出演者は、監督と廣末さんが立ち上げた映像ユニット「群青いろ」のメンバーが中心。心待ちにしていた観客から盛大な拍手と歓声があがった。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月27日 18:00)
11月27日(火)、有楽町朝日ホールにてコンペティション部門の『エピローグ』が上映され、終映後のQ&Aにアミール・マノール監督が登壇した。長編デビュー作となる本作は、イスラエル建国に携わった世代が感じている無力感と絶望を描いた作品。マノール監督は、「60年前にすべてを捧げて新しい国を作り上げた人々が、今は社会から尊厳を奪われて生きている」と述べ、人々の価値観が変わってしまったというイスラエルの現状に触れながら、熱心に観客の質問に答えた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月26日 22:00)
11月26日、有楽町朝日ホールにて特別招待作品『メコンホテル』が上映された。上映後にはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督が登壇し、Q&Aを行った。本作品が友人たちとの親密な関係性の中で完成したことに触れ、「この作品で再び東京フィルメックスに戻ることができたことは、大きな喜びです。今日の会場は、まるで家族の集まりのよう」と挨拶した。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月26日 19:00)
11月26日、有楽町朝日ホールにてコンペティション部門の『グレープ・キャンディ』が上映され、キム・ヒジョン監督と俳優のチェ・ウォニョンさんが上映前の舞台挨拶および上映後のQ&Aに登壇した。本作は、少女時代に受けた心の傷を乗り越えようとする2人の女性の葛藤を描いた作品。
舞台挨拶では、まずチェさんが「この作品には美しい女優たちが出演しているのに、私がこの場に来ることになり申し訳なく思っていますが、作品を通して皆さんとお会いすることができて嬉しいです」と挨拶。続いて、第8回東京フィルメックスでデビュー作『13歳、スア』(07)が上映されて以来5年ぶりというキム監督は、「東京フィルメックスは世界で一番良い映画祭です」と挨拶。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月25日 22:30)
2012年は、イスラエルと日本が外交関係を樹立して60周年。この記念すべき年に、イスラエル映画史上に残る傑作から、厳選されたクラシック4作品が特集上映される。そして11月25日、『アバンチ・ポポロ』の上映に先立って、イスラエル大使館のニル・タークさんと今年度の審査員でもある批評家のダン・ファイナウさんによる舞台挨拶が有楽町朝日ホールにて行われた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月25日 18:00)
第13回東京フィルメックス3日目の11月25日(日)、有楽町朝日ホールにてコンペティション部門の『愛の身替わり』が上映され、終映後のQ&Aにエミリー・タン監督が登壇した。『完美生活』(08)が上映された第9回に続き、東京フィルメックスへの参加は2回目となるタン監督。「私が一番好きな映画祭。今回もコンペティション作品に選んでくださり、ありがとうございます」と挨拶した。
この日並んで登壇したのは、本作のプロデューサーであり、監督の夫でもあるチャウ・キョンさん。これまで『世界』、『長江哀歌(エレジー)』(第7回東京フィルメックスで上映)など一連のジャ・ジャンクー監督作品をプロデュースしてきたチャウさんもまた、「東京フィルメックスはずっと私たちの作品を応援してくださっています。ここに来ると、家に帰ってきたような気持ちになります」と喜びを語った。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月25日 16:00)
11月25日、有楽町朝日ホールにてコンペティション作品『ティエダンのラブソング』が上映され、上映後のQ&Aにはハオ・ジェ監督と主演のイエ・ランさんが登壇した。
第11回東京フィルメックスで『独身男』が審査員特別賞を受賞したハオ監督は「日本に再び来ることができ、また皆さんとお会いできて本当に嬉しい」と挨拶。また『独身男』に続き出演したイエさんも「こんなに沢山の方が、作品を観に来て下さって嬉しいです」と笑顔を見せた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月25日 14:00)
東銀座・東劇で開催されている「木下惠介生誕100年祭」。11月25日には『死闘の伝説』(1963)が上映され、上映後のトークイベントに崔洋一監督が登場。
物語の中心となるのは、北海道の農村に暮らす都会からの疎開者一家。一家の娘(岩下志麻)が村で絶対的な権力を握る地主の息子(菅原文太)との縁談を断ったことから、次第に村人に追いつめられていく。閉鎖的な村の社会構造と戦争末期の世相が絡み合い、悲劇的な事件へと突き進む様を緊張感あふれる演出によって描き出している。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月25日 12:30)
11月25日(日)、有楽町朝日ホールにて特別招待作品 Focus on Japan 『ひろしま 石内都・遺されたものたち』が上映され、リンダ・ホーグランド監督が上映後のQ&Aに登壇した。本作は、広島の平和記念資料館に収蔵されている原爆犠牲者の遺品を撮影し続けている写真家・石内都さんに焦点をあて、カナダのバンクーバーにあるMOA(人類学博物館)で開かれた展覧会の準備の様子や来場者の感想などを綴ったドキュメンタリー。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月24日 17:00)
11月24日、有楽町朝日ホールにて特別招待作品『BAD FILM』が上映され、園子温監督が上映前の舞台挨拶および上映後のQ&Aに登壇した。本作は、今では使われなくなったHi-8という方式のビデオカメラを使用して1995年に撮影が行われたものの、長らく完成を見ることのなかった幻の作品。日本で今最も注目を集める映画監督の作品だけに、詰めかけた観客の期待も大きく、数々の質問が寄せられた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月24日 14:00)
11月24日、東銀座・東劇では「木下恵介生誕100年祭」の2日目を迎え、『永遠の人』(1961)が上映された。上映後には、この作品の主演で、足を戦地で負傷した地主の息子を演じた俳優の仲代達矢さんを招き、トークイベントが行われた。司会は、木下恵介監督の遺作『父』(88)で助監督を務めた映画監督の本木克英さん。全49作ある木下作品のうち、仲代さんにとっては唯一の出演作である『永遠の人』の撮影エピソードや、同時代の巨匠・黒澤明監督との想い出の数々を語った。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月23日 22:00)
11月23日有楽町朝日ホールにて、開会式に引き続きオープニング作品『3人のアンヌ』の上映が行われた。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映されたこの映画は、フランスの名女優イザベル・ユペールが主演していることで話題を呼んだ。映画は韓国の海辺の町モハンを舞台とした3つの物語から構成され、ユペールはそれぞれの物語の中で、異なる3人のキャラクターを演じている。英語タイトル「In Another Country」の通り、異邦人であるユペールと町の人たちの間で交わされる、いささかぎこちないコミュニケーションが軽妙に描かれる。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月23日 17:30)
第13回東京フィルメックスの初日となった11月23日(祝)、銀座のメゾンエルメス10階ル・ステュディオにて、『二十四の瞳』親子上映会が開催された。ル・ステュディオと、東京フィルメックスによる子ども向け映画ワークショップ「<映画>の時間」、および木下惠介生誕100年祭との共同で行われたこの無料上映会は、小学生から高校生までの子どもたちと保護者を対象としたもの。上映終了後、東京フィルメックスの金谷重朗さんによるレクチャーが行われた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月23日 17:30)
11月23日、第13回東京フィルメックスの開会式が行われた。林 加奈子東京フィルメックス・ディレクターが「人生は色々あるから苦しいけれども美しい。映画に支えられて今日の日を迎えています。映画を愛し続けながら幸せになりたい。今日から毎日会場でお会いできますように...」と開幕宣言を行うと、会場は一気に映画祭モードに。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月23日 15:00)
11月23日、東京フィルメックス開催初日、東劇にて特集上映される「木下惠介生誕100年祭」 が幕を開け、木下監督の代表作『楢山節考』(58)がオープニングを飾った。上映後のトークイベントにゲストで登壇したのは、本作を含む10本の木下作品で助監督を務めた、映画監督の吉田喜重さん。吉田監督は本作の映画化を木下監督に薦めた張本人でもある。当時の貴重なエピソードや作品解説に、詰めかけた観客は熱心に耳を傾けた。また、期間中に上映される『香華(前篇・後篇)』(64)の主演女優で、吉田監督の妻でもある岡田茉莉子さんの姿も客席にあり、会場からは温かい拍手が送られた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月14日 23:30)
11 月14日(水)、第13回東京フィルメックスのプレイベントとして、水曜シネマ塾「映画字幕翻訳セミナー」の2回目がmarunouchi cafe SEEK にて開催された。外国語映画を見る時に欠かせない字幕をテーマに取り上げたこのセミナー。前回に引き続き、講師に映画評論家・字幕翻訳家の齋藤敦子さん、進行役に中国語通訳・翻訳家の樋口裕子さんを迎え、満席の会場は熱気に包まれた。
TOKYO FILMeX ( 2012年11月13日 22:50)
第13回東京フィルメックスの開催を記念し、アミール・ナデリ監督と市山尚三東京フィルメックスプログラム・ディレクターによるトークショー&サイン会が、11月13日夜、代官山蔦屋書店にて開催された。いよいよ開幕まで十日となった第13回東京フィルメックス。『マラソン』(2002)『サウンド・バリア』(2005)『べガス』(2008)『CUT』(2011)など多くの作品が上映され、フィルメックスとは非常に縁の深いナデリ監督に、その見どころを語ってもらうという今回のトークイベント。今回は生誕100年記念特集が開催される木下惠介監督について、その魅力をたっぷりと語った。
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