開会式
TOKYO FILMeX ( 2012年11月23日 17:30)
11月23日、第13回東京フィルメックスの開会式が行われた。林 加奈子東京フィルメックス・ディレクターが「人生は色々あるから苦しいけれども美しい。映画に支えられて今日の日を迎えています。映画を愛し続けながら幸せになりたい。今日から毎日会場でお会いできますように...」と開幕宣言を行うと、会場は一気に映画祭モードに。
続いて、今年のコンペティション部門審査員及び審査委員長が紹介された。ユニフランス・フィルムズのヴァレリ=アンヌ・クリステンさん、批評家の秦早穂子さん、批評家のダン・ファイナウさん、そして本年度の審査委員長で俳優・映画監督のSABUさんが登壇した。審査員の一員である女優のファテメ・モタメダリアさんは、フライトスケジュールの関係で残念ながら欠席となった。
審査員を代表して挨拶に立ったSABU監督は「本当に毎年楽しみにしている映画祭で、今年は錚々たる審査員の方々と一緒に観られるということで、若干恐いですけど(笑)楽しみです。コンペ以外でも木下恵介の特集もありますし、凄い作品が沢山出ているので皆さんと一緒に観られることを楽しみにしています。そして、今年のピンクのユニフォームはなかなか色っぽくていい。似合っていない人もいるけど、いい感じです...」とユーモアたっぷりにコメント。謙虚にマイクに向う様子からは映画監督や俳優のイメージとは異なる、柔らかな一面が垣間見られた。
木下恵介生誕100年を記念しての特集やイスラエル映画の傑作選も含め、密度の濃い10日間の、第13回東京フィルメックスが幕を開けた。12月1日、有楽町朝日ホールでおこなわれる授賞式にて、最優秀作品賞、審査員特別賞、観客賞などが発表される。
(取材・文:一ノ倉さやか、撮影:穴田香織、永島聡子、中堀正夫、吉田留美)
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