第5回東京フィルメックス デイリーニュース



11月20日(土)〜11/28(日)、開催の模様をデイリーでレポート!
※即日更新予定ですが、遅れる場合もありますので御了承ください。


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11/28(Sun.)
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受賞会見

多くのマスコミが詰めかけるなか、ドナルド・リチー審査委員長、サイモン・フィールド氏、ジェームズ・クワント氏、ムン・ソリ氏、羽田澄子氏という全5名の審査員が出席して行われた第5回東京フィルメックス・コンペティションの受賞結果会見。まず、リチー氏がコンペティションの総論を述べるとともに受賞作品を発表した。


トークショー「第5回東京フィルメックスの収穫について」

ベルリン国際映画祭フォーラム部門の前ディレクター(現在はアドバイザー)、ウルリッヒ・グレゴールと妻のエリカ・グレゴールを迎え、最終日にふさわしいトークイベントを開催。ウルリッヒ・グレゴールといえば、世界3大映画祭、ベルリン映画祭「フォーラム部門」の創設者。また東京フィルメックスにおいては、審査員のほかゲストとして講演を行ったりと、おなじみの顔となっている。今回は国際映画祭を熟知しているグレゴール夫妻が、これまでの東京フィルメックスを振り返り、ご自身が手掛けているベルリンのフォーラムと比較しながら本映画祭の収穫から今後の課題までたっぷりと語ってくれた。東京フィルメックス・ファンには聴き逃せない貴重な話が満載。


授賞式、クロージング・セレモニー

11月20日からスタートした第5回東京フィルメックスもついに最終日。クロージング 作品、ガイ・マディン監督の『ドラキュラ 乙女の日記より』の上映の前に、授賞式 が行なわ れた。


「ドラキュラ 乙女の日記より」ガイ・マディン監督 Q&A

『世界で一番悲しい音楽』『臆病者はひざまずく』の上映が盛況のうちに終了したガ イ・ マディン監督。今年のクロージング作品に選ばれた『ドラキュラ 乙女の日記よ り』の上映にも、カナダの奇才が手がけたバレエ映画を観ようと、多くの観客が詰め かけた。


「特集上映〜ガイ・マディン」ガイ・マディン監督 単独インタビュー

今回の東京フィルメックスで、“世界で一番奇妙な映画”というタイトルでトークイベントが設けられたカナダの異才ガイ・マディンだが、彼の作る映画は、まさにイベント名どおりの不可思議さ。狂気と幻想、夢と現実が交錯するドラマをサイレント映画の形式にはめこみ、誰にも真似のできない世界を作り出すのがマディン作品である。東京フィルメックスでは特集企画として、「世界で一番悲しい音楽」「臆病者はひざまずく」「ドラキュラ/乙女の日記より」という最近の長編3本と、「シー・ボーイ・スラップ・パーティー」「ソンブラ・ドロロサ」という短編2編(「臆病者はひざまずく」に併映)を上映し、なかば伝説と化していたこの異才の才気を余すことなく紹介した。長年、日本公開作が途絶えていただけに、今回の上映で、その世界に圧倒された方も多いのではないだろうか。

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11/27(Sat.)
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「山中常磐」羽田澄子監督 Q&A

第5回東京フィルメックスの審査員、羽田澄子監督の最新作『山中常盤』。これは、 17世紀前半に作られた全12巻の絵巻『山中常盤』に描かれる物語を、朗々とした浄瑠 璃の調べに乗せて映し現代に蘇らせた、出色のドキュメンタリーだ。老人問題など数 多の秀作ドキュメンタリーで知られる羽田監督の作品だけに、午前中の上映にもかか わらず会場には大勢の観客が詰めかけた。美しい絵巻の世界を堪能した後のQ&Aで は、重要文化財の撮影という、特殊な作業の一部始終が明かされ、観客は興味津々で 聞き入っていた。


「プロミスト・ランド」アモス・ギタイ監督 Q&A

 すっかり東京フィルメックスの常連となったイスラエルのアモス・ギタイ監督。彼の新作『プロミスト・ランド』は、東ヨーロッパとイスラエルを結ぶ人身売買ネットワークを題材にしたドキュメンタリー・タッチの作品である。ギタイ監督と共同脚本家のマリー=ジョゼ・サンセルムは、壇上には上がらず、観客と同じ目線に立って多岐に渡る質問に答えていった。


「プロミスト・ランド」アモス・ギタイ監督 単独インタビュー

 アモス・ギタイ監督の『プロミスト・ランド』は、これまでの彼の映画がしばしばそうであったように、冒頭から観客を緊迫した状況へと引き入れる生々しい臨場感に満ちた作品である。「商業映画はしばしば売春という行為をエキゾチックなイメージで描き、結果的に売春産業に貢献してきました。しかし売春の本質は女性を奴隷化することです。そろそろ売春にまつわる神話的なイメージを排除した映画を作る人間が出てきてもいいのではないかと思い、この作品を作ったのです」。


トークショー「世界で一番奇妙な映画〜ガイ・マディンの魅力に迫る」

今年の東京フィルメックスで特集が組まれたガイ・マディン監督は、知る人ぞ知るカナダの異才。日本で劇場公開された作品は、12年前の「ギムリ・ホスピタル」「アークエンジェル」のみだが、サイレント映画の手法を使ってシュールな世界を見せつける独特の作風は海外でも高く評価されている。まさに“奇妙な映画”と呼ぶべき作品を次々と送り出すマディン。このトークイベントは、そんな一筋縄ではいかない異才のスタイルを知るうえで、とても興味深いものとなった。


「世界で一番悲しい音楽」ガイ・マディン監督 Q&A

カナダの鬼才ガイ・マディンの作品が日本で上映されるのは、1992年に「ギムリ・ホスピタル」「アークエンジェル」がロードショーされ、同年の東京国際映画祭で「ケアフル」が上映されて以来のこと。今回の東京フィルメックスでの上映が12年ぶりとなる。

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11/26(Fri.)
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セミナー「ヴェネチア映画祭デジタル修復プロジェクトについて」

2004年9月、第61回ヴェネチア映画祭において『Italian Kings of the B's―イ タリア映画の隠された歴史』と題した特集上映が開催された。これは、1960年代〜70 年代を中心に、ホラー、アクション、ギャングものなど、いわゆるイタリアのB級と いわれる映画を一挙31本上映した企画。その中にはデジタル修復されたものも多く、 現地で大きな話題を呼んだという。東京国立近代美術館フィルムセンターで開催され たこのセミナーでは、その特集のデジタル復元を担当した、ニコラ・マツァンティ氏 がパネリストとして登場し、映画の修復・保存の重要性や映画祭の役割など、世界の 映画産業が抱える大きな課題が提示された。


トークショー「映画作りの現場から〜キャスティング・ディレクター奈良橋陽子氏」

「ラスト・サムライ」をはじめ日本人俳優が出演しているハリウッド作品で、キャスティング・ディレクターを務めている奈良橋陽子をゲストに迎えた、このトークイベント。奈良橋はフィルメックスの林加奈子ディレクターとは旧知の仲で、初監督作「ウィンズ・オブ・ゴッド」を世界の映画祭に出品する際、その窓口となったのが林ディレクターだったという。今回は、その恩返し的な意味合いをこめて(?)、トークイベントへの出演をみずから志願。ここではキャスティング・ディレクターとしての奈良橋の仕事を紹介するとともに、ハリウッドも注目する日本の俳優の選択について、なかなか耳にする機会のない貴重な裏話を聞かせてくれた。

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11/25(Thu.)
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「Turtles Can Fly」バフマン・ゴバディ監督 単独インタビュー

クルド人が置かれた過酷な現実をベースに映画を撮り続けるバフマン・ゴバディ監督。しかしリアリストとしての側面ばかりに目を向けると、彼の映画作家としてのユニークな資質を見落としてしまうのではないか。音楽とユーモアに満ち溢れたロードムービーの前作『わが故郷の歌』は、壮大な山越えに挑む少年の物語『酔っぱらった馬の時間』とは異なるアプローチの作品だった。やはり今回の新作『Turtles Can Fly』(原題)もまた、ゴバディ監督の新境地がうかがえる野心作である。


「アヴァニム」フレッド・ベライシュ(プロデューサー) Q&A

ユダヤ教と密着した生活のなかで精神的に圧迫される、ひとりの女性の日常をリアリズムに徹した視点でつづった「アヴァニム」。監督のラファエル・ナジャリは残念ながら来日を果たせなかったものの、代わってプロデューサーのひとり、フレッド・ベライシュが来場し、上映後の余韻が残る朝日ホールで熱心に質問に答えてくれた。


「アヴァニム」フレッド・ベライシュ(プロデューサー) 単独インタビュー

ユダヤ教の伝統的な生活のなかでプレッシャーを感じ、出口を模索するイスラエルの女性の心の旅を見つめた「アヴァニム」。監督ラファエル・ナジャリは、フランスを中心に世界の映画祭で名を広めている俊英だが、そんな彼と10年来のパートナーシップで結ばれているのがプロデューサーのフレッド・ベライシュ。東京フィルメックスでの上映ではナジャリ監督に代わって来日を果たし、力作誕生の秘密を語ってくれた。


ムン・ソリ審査員 単独インタビュー

第5回東京フィルメックスのコンペティション審査員5人の中で唯一の女優である韓国 の女優ムン・ソリ氏。第3回東京フィルメックスで上映された『オアシス』で、2002 年ヴェネチア映画祭の新人俳優賞を受賞したほか、デビュー作『ペパーミント・キャ ンディー』(2000)、三作目『浮気な家族』(2003)もそれぞれ国内外の映画祭で数々の 賞を獲得し高い評価を得ている。演じる側、すなわち審査される側から審査する側に 回った今回の経験から得たものは、思いのほか大きかったようだ。


トークショー「韓国映画のいま〜女優ムン・ソリ氏を囲んで」

毎年立ち見が出るほど人気を呼んでいるトークイベント「韓国映画のいま」。今回のゲストは『ペパーミント・キャンディ』で長編映画デビュー、『オアシス』では重度脳性麻痺を患う女性を熱演し強烈な存在感を放ち、日本でもファンの多い女優のムン・ソリ。第5回東京フィルメックスの審査員も務めている彼女に、韓国映画の現状を語っていただいた。


「懺悔<ざんげ>」ソン・イルゴン監督 Q&A

交通事故で記憶の一部を失った男が、森のコテージで起こった男女の惨殺事件とその背後に潜む驚くべき真実に迫っていく『懺悔』。現在日本で脚光を浴びる韓国映画であり、2001年の東京フィルメックス最優秀作品賞受賞作『フラワー・アイランド』に続くソン・イルゴン監督の第2作とあって、多くの観客が上映終了後のQ&Aに参加した。


「懺悔<ざんげ>」ソン・イルゴン監督 単独インタビュー

デジタルカメラで素人の俳優を起用した長編デビュー作『フラワー・アイランド』から一転、35ミリでプロの役者を起用した新作『懺悔』を届けてくれたソン・イルゴン監督。しかし本人にはことさら新たな挑戦という意識はなく、「作る手段は違っても、映画への取り組み方は変わりません。私はテーマやモチーフごとに手段を変えればいいという考え方なのです。いわば画家が作品ごとに画材を換えるのと同じように」と語る。

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11/24(Wed.)
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サイモン・フィールド審査員 単独インタビュー

サイモン・フィールド氏は、ロンドンのICA(Institute for Contemporary Arts)の 映画部門、オランダのロッテルダム映画祭で、それぞれ8年間、映画のディレクショ ンを行ってきたプロデューサーである。日本映画、特に若い作家や実験映画などに造 詣の深い彼に、アジア映画に注目する理由、また、映画祭が抱える使命などを聞い た。


「戦場の中で」ダニエル・アルビッド監督 Q&A

内戦中のレバノンを舞台にしながら、戦争のことをほとんど気にかけることなく毎日を送っている少女が主人公の『戦場の中で』。フランスでジャーナリズムを学び、すでに何本かの短編が高い評価を得ているダニエル・アルビッド監督が来場し、初長編監督作につい て答えてくれた。


「戦場の中で」ダニエル・アルビッド監督 単独インタビュー

ベイルートに生まれ、17歳からフランスで育ったダニエル・アルビッド監督。内戦中 のレバノンを舞台にした『戦場の中で』は、監督にとって自伝的な要素が強い作品と なった。ひとつの家族のなかに生まれる愛や憎悪を12歳の少女の視点で追いかけた物 語は、戦時中という非日常を舞台にしながらも、普遍的な広がりを獲得している。


トークショー「中東映画のいま〜ニュースでは伝えられていない映画事情」

レバノン映画『戦場の中で』、イラン映画『Turtles Can Fly(原題)』の上映の間に行われたトークイベント「中近東映画の現在」。『戦場〜』が初長編作品となるダニエル・アルビッド監督、日本でも人気の高い『Turtles Can Fly(原題)』のバフマン・コバディ監督、『終わらない物語』を引っさげて2度目の来日を果たしたハッサン・イェクタパナー監督の3人を迎え、中近東での映画製作について、その現状を語っていただいた。


「終わらない物語」ハッサン・イェクタバナー監督 単独インタビュー

デビュー作『ジョメー』でイランに入ってきたアフガン移民の問題を扱ったハッサン・イェクタパナー監督が、今度はイランから外に出ていこうとする違法移民を描いた『終わらない物語』。2作続いて移民問題をテーマに取り上げたイェクタパナー監督は、「移民のことはいつも考えています」と語るほど、頭の中には既にいくつか構想があり、今後も同じテーマで映画を撮りたいと考えているようだ。


「Turtles Can Fly」バフマン・ゴバディ監督 Q&A

長編デビュー作『酔っぱらった馬の時間』と第2作『わが故郷の歌』が、日本でも好評を博したクルド人のバフマン・ゴバディ監督。彼の新作『Turtles Can Fly』(原題)の舞台は、アメリカ軍のイラク攻撃が始まろうとしている頃のイラク側クルディスタン地方。戦争に関する情報を得ようとする村人たちのために衛星放送の設置を請け負う少年、悲しい過去を持つ難民の兄妹らの姿を描いている。

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11/23(Tue.)
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シンポジウム「国際映画祭を語る」

東京フィルメックスの第5回記念イベントとして〈国際映画祭を語る〉をテーマに開催されたシンポジウム。イギリスのプロデューサーで前ロッテルダム国際映画祭ディレクターのサイモン・フィールド氏、東京フィルメックスの運営にも携わるプロデューサーの森昌行氏、そして日本を代表する映画作家である北野武、是枝裕和、塚本晋也の三氏という豪華パネラーの顔ぶれゆえに、会場の朝日ホールは超満員となった。


トークショー「躍進する日本映画〜大阪芸大出身の新鋭監督たち」

『鬼畜大宴会』の熊切和嘉監督、『ばかのハコ船』の山下敦弘監督、第1回フィル メックスで上映された『悲しくなるほど不実な夜空に』の宇治田隆史監督、今回のコ ンペティションで『おそいひと』が上映された柴田剛監督。大阪芸術大学出身の気鋭 の若手監督を招いたトークイベントが開催された。近年、大阪芸大からユニークな才 能が次々と輩出されるようになったののは偶然なのか必然なのか。市山プログラム・ デレクターが、4人が過 ごしたキャンパス・ライフを中心に、その秘密に迫った。


「おそいひと」柴田剛監督 単独インタビュー

「観客席から矢を射ってくる人がいるんじゃないか。上映前はそういう思いにさいなまれましたね。でもこれは暴力を助長する映画じゃない。むしろその逆のことを描いた映画です」。映画『おそいひと』は重度の障害を持つ男性・住田雅清さんを主演 男優に起用した異色作。それだけに、柴田剛監督は公式上映後の気持ちをこのように語った。


「終わらない物語」ハッサン・イェクタバナー監督 Q&A

第5回東京フィルメックスは開催4日目を迎え、すっかりお馴染みとなった中近東映画の中からイラン映画『終わらない物語』が上映された。


トークショー「ウド・キアー氏を囲んで」

『悪魔のはらわた』(1973年)、『処女の生血』(1974年)で、その名を知らしめ、 その後数々の作品で必ずといっていいほど強烈な印象を残し、まさに“怪優”という 言葉が似合うウド・キアー。思いのほか気さくで喋り好きな怪優のトークイベント は、さながら“講演会『ウド・キアー、その半生を語る』”とでもいうような、彼の ひとり語りで終始した。


「ナルシスとプシュケ」ウド・キアー(俳優) 単独インタビュー

『ナルシスとプシュケ』は、19世紀から20世紀、激動の時代の中で繰り広げられる、ある詩人のカップルの果てしない旅と波乱万丈の生き様を描く壮大な物語。当時36歳だったウド・キアーは、名前の通り自己愛の強い詩人ナルシスを演じている。


「トロピカル・マラディ」アピチャッポン・ウィーラセタクン監督 Q&A

闇に閉ざされたジャングルでひとりの兵士がたどる運命を描き上げた『トロピカル・マロディ』の神秘的なラスト・シーン。それを半ば呆然と見届けた観客の前に現れたアピチャッポン・ウィーラセタクン監督は、前作『ブリスフリー・ユアーズ』で2002年の東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞したタイの俊英である。すでに日本でもその特異な映像世界の魅力が浸透しつつあるのか、会場はほぼ満員の入りとなった。


「トロピカル・マラディ」アピチャッポン・ウィーラセタクン監督 単独インタビュー

「『トロピカル・マラディ』はあまり映画祭に持っていかないようにしているので、今のところ先頃審査員を務めた釜山映画祭と東京フィルメックスだけです。非商業的な映画を紹介する東京フィルメックスは好きな映画祭なので、新作を携えて参加したいと思いました」

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11/22(Mon.)
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ジェームズ・クワント審査員 単独インタビュー

 ジェームズ・クワント氏は、カナダ・トロントのシネマテーク・オンタリオでシニア・プログラマーを務める気鋭の映画研究家である。毎年トロント国際映画祭が活況を呈していることでも知られるこの都市で、多くの日本映画の特集上映を企画している彼に、まずその反響や成果について尋ねた。


「山中常磐」羽田澄子監督・審査員 単独インタビュー

●『山中常磐』について
絵師・岩佐又兵衛の作といわれる重要文化財の絵巻『山中常磐』をめぐるドキュメン タリ ーを完成させた羽田澄子監督。30数年前から温め続けていた、監督にとっては 念願の企画だったという。
●審査員として
1957年の『村の婦人学級』を撮って以来、約80本を超えるドキュメンタリーを手がけ てきた羽田澄子監督。最新作の美術ドキュメンタリー『山中常磐』が特別招待作品と して上映された羽田監督に、審査員としてフィルメックス映画祭に期待することを 語ってもらった。



「ドッグス・ナイト・ソング」ボーディ・ベラ(監督婦人)単独インタビュー

ボーディ・ガーボル監督とは学生時代からの友人だったというベラ夫人。ガーボルと の出会いと再会、ガーボルの映画制作に対する熱意など、数々の思い出を語っていた だいた。


「ドッグス・ナイト・ソング」ボーディ・ベラ(監督婦人)Q&A

ハンガリーの知られざる鬼才、ボーディ・ガーボルの劇場長編映画第三作にして遺作となった『ドッグ・ナイト・ソングス』は、ある村を舞台にした群像劇だが、随所に見られる凝った映像表現に目を奪われる。この斬新かつ実験的な野心作の上映後、故ガーボルの夫人であるボーディ・ベラが、当時の製作事情について語った。


「風を吹かせよう」バルト・セン・グプタ監督 Q&A

コンペティション作品『風を吹かせよう』は、フランスで映画製作を学んだボンベイ出身の映画作家、パルト・セン・グプタの長編デビュー作。現代のボンベイで暮らす若者たちの姿を通して、インドが抱える社会問題に疑問を投げかける新世代のインド映画。


「風を吹かせよう」バルト・セン・グプタ監督 単独インタビュー

「Q&Aでは話し足りなかった」というパルト・セン・グプタ監督に、引き続きインド映画の現状を中心にお話をうかがった。


トークショー「香港映画最前線〜鬼才ジョニー・トーの映画術」

昨年の「P.T.U.」に続いて、「柔道龍虎榜」が東京フィルメックスで上映されるジョニー・トー監督。今年は香港のアカデミー賞と呼ばれる香港電影金像奨で「マッスル・モンク」が作品賞を受賞。さらにベルリン映画祭に同作を、カンヌ映画祭に「ブレイクング・ニュース」を、そしてベネチア映画祭に、この「柔道龍虎榜」を出品するなど、今や香港一多忙な鬼才と呼ぶべき活躍ぶりである。そんなトー監督を迎えてのトークイベント。東京フィルメックスの市山プログラム・ディレクターを進行役、香港映画に詳しい映画評論家の宇田川幸洋が案内役を務めた。


「柔道龍虎袴」ジョニー・トー監督 Q&A

柔道という絆で結ばれた若者たちの青春を、トボケたユーモアと熱を持って描いた「柔道龍虎榜」。今もっとも香港で注目されるジョニー・トー監督の新作の上映ということもあり、会場は立ち見が出るほどの満員。笑いと感動の余韻を残しつつ、柔道家のようにガッチリとした体躯のジョニー・トー監督が壇上に登場し、Q&Aは始まった。


「柔道龍虎袴」ジョニー・トー監督 単独インタビュー

 「ザ・ミッション/非情の掟」などの男っぽい作品で知られるジョニー・トー監督。この日のトークイベントでは、香港でも人気を博していた1970年代の和製熱血青春映画やTVドラマに夢中になっていた…とコメントしていたが、はたして「柔道龍虎榜」はそれを反映した快作となった。柔道という題材は当時のTVや映画で何度となく取り上げられているが、その精神こそトー監督が伝えたかったものだという。

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11/21(Sun.)
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「ナルシスとプシュケ」ウド・キアー(俳優)
 Q&A


70〜80年代、意欲的かつ革新的な活動を行ったハンガリーのボーディ・ガーボル監督。第5回東京フィルメックスの目玉のひとつであるガーボル特集から、1980年に製作された愛とロマンの大作ドラマ『ナルシスとプシュケ』が上映された。そして主役のナルシスを演じたウド・キアーがゲストで登場。上映前にも予定外の舞台挨拶を行い、会場を沸かせた。


「雲の南へ」朱文監督 Q&A

第5回東京フィルメックス2日目。コンペティション部門の中国映画『雲の南へ』が上映された。日本では『ただいま』の脚本家として知られる朱文(チュウ・ウェン)の監督第2作目にあたり、中国最南端にある「雲南」に幻想を抱く中年男の人生の悲哀を描いた人間ドラマ。本映画祭で観られる中国映画はこの1本ということもあって、注目を集めていた作品。


「雲の南へ」朱文監督 単独インタビュー

「私たちの世代は両親など上の世代を理解しようとしませんでした。そういった想いが、この映画の出発点となっています。父母の世代を理解するという主題に加えて、“人間が別の人生を生きたらどうなるか”というテーマです。誰にでももう一つの人生があると思うんです。それは幻想的なものではなく、様々な可能性を含んだ人生。しかし、片方の人生を選んだ時に、もう片方の人生は失われていきます」


「おそいひと」柴田剛監督 Q&A

コンペティション部門に出品された日本映画『おそいひと』は、75年生まれの若手監督・ 柴田剛による、障害者を主人公にしたスリリングなドラマだ。監督は熊切和嘉、山下敦弘、宇治田隆史など、個性豊かな監督を輩出していることで知られる大阪芸術大学を卒業、今作が長編2作目となる。


ドナルド・リチー審査委員長 単独インタビュー

「審査委員長という大役を打診され、即座に受諾しました。東京フィルメックスに期待を寄せている私にとっては、大変喜ばしく光栄なことですから」
 第5回東京フィルメックスのコンペティション部門審査委員長を務めるのは、東京在住の映画批評家ドナルド・リチー氏。戦後まもなく来日して日本映画の研究に取り組み、小津、黒澤、溝口らの作品を海外に紹介したパイオニア的な存在である。そのリチー氏は日本を含むアジア映画の現状をどのように捉えているのか。


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11/20(Sat.)
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トークショー「内田吐夢の魅力を語る」

2004年東京フィルメックスの最初の上映作品となった、名匠、内田吐夢の時代劇「血槍富士」。その上映後、内田吐夢を敬愛する2人の映画人のトーク・イベントが行なわれた。「リング」「呪怨」の脚本家として知られる高橋洋と、「おかえり」「犬と歩けば」の篠崎誠監督。彼らの対談は、この後に続く<内田吐夢監督選集>の鑑賞の参考にもなるはず。鋭い着眼点で語られる、名匠のディープな世界に注目してほしい。


オープニング・セレモニー、「カナリア」舞台挨拶

林加奈子ディレクターの開会宣言で幕を開けた第5回東京フィルメックス。審査員長のドナルド・リチーの「このラインナップならば優れた作品が選べると確信している」という 挨拶に引き続き、今年のオープニング作品『カナリア』の舞台挨拶が行なわれた。


「カナリア」塩田明彦監督 単独インタビュー

主人公は母親に連れられてカルト教団の施設で育った12歳の少年・光一。祖父に引き取 られた妹を奪い還すために児童相談所を抜け出した彼は、孤独な少女・由希と出会い旅を 続けていく……。『カナリア』はオウムのサティアンから保護された子供たちの顔に強烈な印象を受けた塩田監督が、彼らの“その後”を描きだした作品だ。


「カナリア」塩田明彦監督 Q&A

オープニング作品として上映されたのは、林ディレクターが「どの家庭にも起こりえることを描いた親子三代の話」と評する塩田明彦監督の『カナリア』。オウム真理教に対するアプローチから出発した作品だけに、上映後にもうけられた監督とのティーチ・インでは 、客席から「脚本を書く段階でリサーチとしてオウムの家族と会ったのか。もしくは会わなかったのか」という質問が投げかけられた。

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